
コート企画の2回目は週末を想定したオフのスタイルを考える。服飾評論家の石津祥介さんが提案するのが、人気アウトドアブランドの英「バブアー」や米「ザ・ノース・フェイス」のスポーティーなコートだ。また、近年人気が再燃しているダッフルコートの魅力についても語ってもらった。カジュアル感を出し過ぎずに大人が上手に着こなすポイントとは。おしゃれが大好きという、外資系金融機関に勤める安藤健治さん(51)も交え、お出かけやスポーツ観戦など、さまざまなシーンでの装い方を考えた。
ダッフルコート 大人の着こなしとは
――安藤さんはコートを着るオフスタイルに、白いコーデュロイパンツを合わせたいそうですが、その心は。
安藤「冬のスタイルには黒や紺といった暗めのイメージがあります。コートの色はそれでいいのですが、カジュアルスタイルでボトムも同系色ですと暗すぎてしまう。そこでボトムは明るくいきたい。冬っぽい素材の白のコーデュロイパンツがこんな風に、コートからちらっと見えるのが好きです。石津さん、どうですか」
石津「いいんじゃない。ネイビーのPコートとか、ダッフルコートには、白いズボンが映えるんですよね」
――ダッフルコートは学生が着るスクールコートのイメージがありましたが、こちらは黒。アルパカ混のウールで大人っぽいですね。
石津「英国海軍の防寒着だからダッフルコートは分厚く、(ボタン替わりの)麻ひものループと木製トグルが定番。これはちょっと変わり種で、動物の角のトグルでひもは革ひもが編んであるものを使っています。ダッフルコートの有名ブランドとしては、グローバーオールというブランドがありますが、もう少し細身。こちらはゆとりがあって、今のサイズ感にあっています。ダッフルコートは『第三の男』をはじめ、いろんな映画で大人がカッコよく着こなしている。コートの着方を映画から取り入れてみるのもいいよね」
安藤「僕はコートとパンツの色をとって、白×黒のバイカラーのキャップを合わせてみました」


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