男のトレンチコート、膝下丈でゆったり感 石津祥介氏今すぐ着たい男のコート(上)

「トレンチコートのベルトは斜め横で固結びして」と石津祥介さん(左)。「僕もトレンチコートが大好きです」と安藤健治さん(東京都港区の石津事務所で)

厚着が似合う季節がやってきた。ステイホームが続いた2020年に比べて今年は外出する機会が増え、久しぶりにコートに袖を通すと新鮮で気分が上がる。そこで今回は3回にわたり、服飾評論家の石津祥介さんと、ひときわカッコよく見える今風のコートを選んでいく。おしゃれが大好きという、外資系金融機関に勤める安藤健治さん(51)が愛用のコートを携えて参加。まず最初は正統派ビジネススタイルに欠かせない、トレンチコートから見ていこう。




男のコート ひざが隠れるくらいが正解

――気温が下がって、オフィス街ではコート姿が増えました。そこで知りたいのが、まとえばカッコよく見えるコートです。

石津「男っぷりが上がるコートといえば、トレンチコートですよ。トレンチは万能コート。いわば、紺ブレ(ブレザー)と同じです。取り外しできるライナー付きを選べば、レインコート代わりにも真冬の防寒着にもなります。1着は持っておくべきです。この(事務所がある)表参道あたりではトレンチを着た女性がやたら多いんだよね」

――外資系アパレルの人は世界中でこんなにトレンチコート姿の女性がいるのは日本だけ、と言っていました。ところで、丸の内界わいの男性で増えているのが、腰が隠れる丈のショートトレンチ。色はネイビーが主流です。

石津「男性がいまだに短いぴたぴたのコートを着ているのは嫌だな。コートというよりコートの形をしたジャケットに見えちゃう。しかも最近はトレンドがオーバーサイズだから、時代にも逆行している。だからといって、だぼだぼのコートを着ることもありません。ゆとりがあって、ひざが隠れるくらいのやや長めの丈。これが正解です」

「男のコートは100年形が変わっていません。1着を選ぶなら、これから何十年も楽しめる、オーソドックスなモノを選んでください」
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トレンチコート 長く着られる定番こそ
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