ビジネスパーソンに届けとばかり、ワーケーションプランを扱う自治体も出てきた。山梨県富士吉田市の1泊2日プラン(2万円)は、富士山の麓にあるコワーキングスペース「ドットワーク富士吉田」を利用する。カーシェアやレンタサイクルを使えば、仕事の合間に市内の観光や名物料理を楽しむことができ、夜は江戸時代の「富士講」で活躍した「御師」の家に泊めてもらえる。
ポイント制を賢く活用
さらに、もっとユニークな返礼品・プランも登場している。例えば栃木県矢板市の防災シェルター(1億円)。地下1階に設置し、特殊な換気装置や非常電源装置を備え、土砂崩れなどの際も安全に避難できるという。車好きなら、千葉県木更津市の「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」のドライビング体験(17万〜35万円)がおすすめ。ブランドの世界を体感できる施設でポルシェに試乗。ドライビングコーチによる1対1の指導など、90分のプログラムが楽しめる。

これだけ種類が豊富だと、慌てて寄付をしようとしても、どれがいいのか決められない人もいそうだ。あるいは、返礼品をもらうには足りないけど、上限額にはまだ余裕があるなんてことも出てくる。そんな時はポイント制を採用する自治体に寄付することをお勧めしたい。獲得したポイントは後で好きな返礼品と交換できる。自治体によっては恒久的にためられるため、高額品に手が届くかもしれない。
ふるさと納税は「寄付したらそれで終わり」ではなく、控除を受けるには後日、確定申告などの手続きが必要になる。最終回は控除の手続きのポイントや、その際に気を付けたいことなどを解説しよう。
(ライター 森田聡子)