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大日本印刷で採用を担当する乾さん(写真右)と笹倉さん

大日本印刷で採用を担当する乾さん(写真右)と笹倉さん

人気企業・注目企業が新人教育で使ったり、新入社員に推薦したりしている書籍と、各社の人材育成戦略を取り上げるシリーズ「社会人1年目の課題図書」。第16回は大日本印刷です。

出版物や食品・日用品のパッケージから、リチウムイオン電池部材などのエレクトロニクス分野、オンライン診療をはじめとするメディカル・ヘルスケア分野まで幅広く事業を展開する大日本印刷(DNP)は、就活生にも高い人気を誇る。

同社で採用とキャリア開発を担当する人財開発部の乾隼人さんと笹倉由衣さんが新入社員に推薦するのは、『クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』(日経BP)と『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社)の2冊。正解のない時代に自ら解を出していくための心構えや考え方のヒントが詰まっており、新入社員に限らず幅広い層にお薦めだという。

乾さんイチオシの『クリエイティブ・マインドセット』は、アップルやサムスン、P&Gなど名だたるグローバル企業の成長を支えてきたデザインコンサルティング会社IDEO(アイディオ)創業者のデイヴィッド・ケリーと、弟で同社共同経営者のトム・ケリーの共著。デザイン思考について書かれた本は数多あるが、乾さんが特に同書を薦めるのは、新しいアイデアを発想する手法だけでなく、具体的な行動を起こすための心の持ちように焦点を当てているからだという。

『クリエイティブ・マインドセット』
著:デイヴィッド・ケリー、トム・ケリー
出版:日経BP
テーマは「創造力に対する自信」。その自信を持つには「斬新なアイデアを思いつく能力」と、「アイデアを行動に変える自信」という2つの要素が欠かせないという。特に強調しているのは後者で、「自分はクリエイティブではない」と思っていたビジネスパーソンや研究者が、アイデアを実行に移す勇気を出したことで課題を克服し、自信を得た事例を多数紹介。世界5カ国の5000人を対象にしたある調査では日本以外の国の回答者は、世界で一番クリエイティブな国は日本だと答えたのに対し、日本でそう答えた回答者は一番少なかった。日本人は自信を付け加えさえすれば、創造力を解き放てるはずだとエールを送る。

同書が取り上げる「アイデアを思いつくことと実行することの間の大きなハードル」は、乾さん自身も感じてきたと話す。

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