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日経ウーマン

仕事において、得意なこと・不得意なことは人それぞれ。4つの課題ごとに"できない自分"を変えるコツを提案。特に不得意なことや今の悩みを克服するヒントにしてみて。

この人に聞きました

河野英太郎さん
Eight Arrows代表。東京大学文学部卒業後、電通、アクセンチュアを経て、日本IBMにてコンサルティングサービス、人事部門、専務補佐、若手育成部門長などを歴任。『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』『社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。

仕事の"できない"を克服して、もっと活躍したい。でも、いったい何から始めたらいいの…。「仕事の成果を一気に飛躍させる飛び道具は、残念ながらありません。まずは、目の前の業務のスピードや質を少し上げることから考えて」と話すのは、ビジネス本のベストセラーを数多く持つ河野英太郎さん。「例えば、明日までと言われた仕事を今日仕上げて提出する。頼まれた量や内容に、少し付加価値をプラスして提出する。そうすると、次もまたお願いしたいと思われるし、信頼される人の周囲には応援してくれる人が集まってきます」。

写真はイメージ=PIXTA

写真はイメージ=PIXTA

大きな目標達成や評価というのは、急に得られるものではなく、目の前の仕事をコツコツ積み上げた先にあるもの。コミュニケーション力、時間管理能力、リーダーシップ力と苦手なことはある程度克服し、得意なことを伸ばして武器にしていく。まずは、河野さんが提案する仕事のコツを実践してみよう。

1 コミュニケーションができない!を変える

ビジネスパーソンに最も欠かせない能力だけに、悩む人も多いのが、コミュニケーション。社内へのアピールも社外との人脈づくりも、無理して行わず、賢く行うのがコツ。

飲み会や異業種交流会…、人脈をつくるのが苦手。

今の顧客や友人を大切にすることが第一。そこから新たな人脈が生まれる。

「そもそもなぜ人脈が必要なのかと考えると、困ったときに助けてくれる人が欲しいからですよね。異業種交流会などで知り合った"広くて浅い人脈"は、そういう関係にはなりづらいため、苦手なら行く必要はありません。顧客を広げる鉄則は、"今ある顧客を大切にすること"。そうすれば、彼らが新しい顧客を呼んできてくれます」

苦手な上司がいて話しかけづらく、仕事が滞ってしまう。

話しかけられて嫌な人はいない。ためらわず、どんどん話しかけよう。

「一見とっつきにくい人でも、話しかけられて嫌な人はいません」。コミュニケーションの基本は相手を知って、自分を開示すること。そのため、相手の出身地や趣味など背景を知るのも◎。「相手に関心を示すことができ、距離が縮まります。ただし、それすら煩わしい相手なら、要件を伝えるだけと割り切ってしまうのも手です」。

自己アピールが苦手で会社から評価されない…。

自分がやったことを棚卸しして「数値化」しよう。

自分がどんな仕事をしたのかを定期的に棚卸しして、数値化してみよう。「"以前は1日10枚だった書類作成が12枚に。つまり、効率が2割アップした"など、シンプルに数字でアピールできるのが理想的です。評価のために上司の誕生日に贈り物をしたところで、相手にも見え見え。面談などで報告できるよう準備して」。

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