教養系コンテンツが需要増

――TikTokのようにYouTubeも海外からの人気を取り込む流れがあるのでしょうか。

外国語圏の方を意識したコンテンツは増えてきている印象です。YouTube登録者数ランキング1位の「せんももあいしーCh」や、昨年TikTokからYouTubeに進出し爆発的な伸びを見せている「Junya.じゅんや」も言語に頼らないコンテンツとして人気を博していますし、実際、コメント欄は外国語が目立ちます。

VTuberの業界でもホロライブが海外で人気を博していますし、「THE FIRST TAKE」や米津玄師さんといった音楽系のチャンネルも海外からのコメントは多く、そういう意味では、今後YouTubeで人気を獲得するには、いかに海外の視聴者を取り込むかが重要となってくるでしょう。YouTubeも05年のサービス開始から成熟期を迎え、コンテンツとしてもグローバル化が進んでいるのではないでしょうか。

今年シンガポールへの移住を発表したオリエンタルラジオの中田敦彦さんのチャンネルが好調ですが、この背景にあるのは教養系コンテンツの需要が高くなっているということでしょう。以前のYouTubeでは教養系の動画は視聴者に受けませんでした。しかし、YouTubeが一般化して利用者も幅広くなっているので、年齢・性別を問わない誰もが楽しめるものがヒットするようになってきています。

YouTubeもコンプライアンスが求められるようになり、いわゆる炎上商法で一気に知名度を上げ、爆発的に伸びるというケースも難しくなりました。視聴者に対し、投稿者と動画の数が増え続けているため、再生数の奪い合いが起きているというのははっきりといえることでしょう。

堂馬佑太
 株式会社オモシロ代表取締役。2015年7月からYouTubeチャンネルの統計情報やYouTubeに関するニュース配信などを行う情報サイト『ユーチュラ』を運営。メディア紹介・データ提供実績も多数。

(ライター 中山洋平)

[日経エンタテインメント! 2021年12月号の記事を再構成]