大量の国産豚バラ肉を載せた「豚三座」

「福々」は豚のゲンコツ(大腿骨)と頭を丁寧に炊き上げただしに、京都と千葉のしょうゆをブレンドしたタレを合わせたスープが、凡百の豚骨しょうゆラーメンのそれとは、一線も二線も画す優良杯。すすり上げた瞬間、動物系素材の深いうま味と分厚いコクが、舌上で明瞭な像を結び、後を引く上質な余韻が、食べ手に多幸感をもたらす。

鶏白湯とモチモチ極太全粒粉麺

「三座」は大量の国産豚バラ肉を載せた「豚三座」が特にオススメ。生鶏ガラをじっくりと煮込んだ鶏白湯スープに、モチモチの極太全粒粉麺を合わせ、薄切りの豚バラ肉と大量の野菜をトッピングしている。食べ進めるにつれて、トッピングからしみ出すうま味がスープへと溶け出し、味わいが複雑玄妙に。各種素材の滋味が五臓六腑にしみわたる。まさにフルボディーの味わいだ。 

21年7月、東京・高田馬場にオープンした『ふく流らーめん轍 東京高田馬場本店(轍高田馬場店)』

◎ふく流らーめん轍 東京高田馬場本店(高田馬場)

~大阪屈指の実力店が、満を持して東京の激戦区へ!個性的な1杯を堪能あれ~

続いてご紹介するのは21年7月、東京・高田馬場で産声を上げた『ふく流らーめん轍 (わだち)東京高田馬場本店(轍高田馬場店)』。関西のラーメン好きなら『ふく流らーめん轍』の名を知らぬ者はいないほどの実力店だ。

14年3月、大阪の名店『らーめんstyle JUNKSTORY』で修業を重ねた福山修司氏が大阪市西区西本町に1号店を開業。『ミシュランガイド京都・大阪』に掲載されたり、『食べログラーメン百名店』に選出されたりと数々の栄誉に浴し、創業からわずか数年で、大阪市内に数店舗を構えるまでに至った。西日本で今、最も勢いがあるラーメン店のひとつといっていい。

「以前から、東京で勝負したいと考えていた。勝負するなら、激戦区で『轍』の味がどこまで通じるのかを試したかった」と轍 高田馬場店の高橋勇矢店長が語るとおり、店は新宿区高田馬場のど真ん中に位置する。狭いエリアにラーメン店が林立し、中途半端な実力では到底生き残れない「超激戦」エリアである。

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まぜそばの最高峰との呼び声も