電車運転士から独学1年 ウェブエンジニアに転身

新たなスキルを身につけて自分らしい働き方を再発見した人から、リスキリングのヒントを聞く連載「my リスキリングストーリー」。初回は、電車の運転士から独学でウェブエンジニアに転身した大西裕太さん(24)です。

近年、子どもたちが将来なりたい職業として「ユーチューバー」が上位に挙がることが多いが、今も昔も男の子の間で変わらぬ人気を誇るのが「鉄道の運転士」だ。

ガタンゴトン、ガタンゴトン――。大西さんも物心ついた頃には、すでに電車に夢中だった。やがて「電車でGO!」シリーズなどのシミュレーションゲームに熱中し、運転士への憧れをふくらませた。中学・高校の進路選択の際にも「鉄道会社に入りたい」と言い続け、2016年、地元愛知県の公立高校を卒業すると、念願だった名古屋鉄道に入社した。

「うれしかったですね。駅員を1年、車掌を2年やって、入社4年目、ついに夢だった運転士になることができました」

運転士時代の大西さん

充実した日々だった。だがその一方で、業務は「泊まり」「明け」「日勤」のシフト制のため、生活のリズムを作るのに苦労した。勤務によっては家に帰れない日もある。自分の体調だけでなく、この先、年老いていく親の面倒を十分に見ていけるのか、徐々に不安がもたげてきた。

「同時に、世の中がどんどんデジタル化していく中で、電車や運転に関わる仕事だけをやっていて大丈夫なのかな、と気になり始めました」

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