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ビジネス書の新刊・話題書を並べた書棚にPOP(店頭販促)をつけて面陳列で展示する(三省堂書店有楽町店)

ビジネス書の新刊・話題書を並べた書棚にPOP(店頭販促)をつけて面陳列で展示する(三省堂書店有楽町店)

本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。今回訪れたのは2~3カ月に1度訪問している三省堂書店有楽町店だ。駅前立地の書店らしく、同店の売れ筋の移り変わりは速い。そんな中、大きく売り上げを伸ばしていたのは、高収益企業として知られるキーエンスの技術営業として培った仕事の仕方を誰でも実践できる「最強スキル」にまとめ上げた一冊だった。

「なぜお客様は買うのか」から考える

その本は田尻望『付加価値のつくりかた』(かんき出版)。著者の田尻氏は新卒でキーエンスに入社し、コンサルティングエンジニアという技術営業として「年30社に及ぶシステム制作サポートを手がけた」という。退社後は企業向け研修会社の立ち上げに参画、その後独立して研修・コンサルティング会社のカクシンを設立し、代表取締役として短期間で利益を向上させる経営コンサルティング・研修事業を展開している。

キーエンスで培った仕事の仕方を元に、後のコンサルティング経験などを通して練り上げていったのが本書が伝える仕事術だ。いかに生産性を高め、売り上げや利益を効率よく増やしていくか。いかにムダな仕事を減らし、本当に意味のある仕事に集中していくか。そのキーになるのが付加価値という概念だという。

全体は6章構成。前半の1、2章では付加価値という概念を掘り下げていく。どんなに高スペックな商品を開発しても、そこに顧客が価値を見いだせなければ、売れることはない。営業やマーケティングは「どうすれば売れるか」と考えがちだが、「なぜお客様が買うのか」に思考をシフトチェンジするのが付加価値をつくる第一歩だと説く。

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