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血圧が適切にコントロールされていなければ心不全の危険あり

近年は高血圧への意識が高まり、高血圧を指摘された人の約70%が治療を受けているといわれています。しかし、「血圧が適切にコントロールされているのは、その半数程度でしょう」と佐藤氏は話します。

「患者さんの中には『降圧薬を飲んでいれば大丈夫だろう』と考えて、食事や運動などの生活習慣の改善ができていないまま漫然と過ごしてしまう人が少なくありません。また、血圧が目標値まで下がりきっていなくても、医師が大目に見てしまい、コントロールが甘くなっていることもあります。医師が患者さんに『血圧が適切にコントロールできていないと、将来的に心不全を起こす危険がある』ということをしっかり伝えきれていないという側面もあるのです」(佐藤氏)

心不全の3大症状は「息切れ・むくみ・だるさ」です。「実際に心不全と診断された患者さんたちに聞いてみると、症状の感じ方は人それぞれ違います。息切れといっても『息が詰まるような感じ』『どうにもならないような苦しさ』などと、それぞれ表現が異なり、『あの症状が心臓からきているものとは思わなかった』と話す人がほとんどです」(佐藤氏)

「まさか心臓に原因があるとは思わず、なんとなくやりすごしているうちに突然症状が悪化し、救急搬送されて心不全と診断された」――そんな事態にならないように、症状が悪化する前に心臓の異変をキャッチして、治療につなげることが大切です。さらには、症状が出る前に血圧や血糖値をしっかり管理することが、心臓を守ることにつながります。

この記事は、「高血圧があれば既に『心不全』は始まっている」https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/21/112200047/112200001/(田村知子=ライター)を基に作成しました。

[日経Gooday2022年6月6日付記事を再構成]

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