名作シューズの人気再燃 デニムはジャスト丈で

東京都渋谷区にある「ZABOU(ザボウ)東京」の大井勇人氏にも話を聞いた。選んでくれたのは、英国の老舗靴ブランド、SANDERS(サンダース)のチャッカブーツだ。昔から人気がある一足だが、ここ最近の革靴復権の流れを好機と捉えて購入する人も増えているという。

「ファッションアイコンとされる米国の俳優、スティーブ・マックイーンが愛用したチャッカブーツです。服好きや映画好きの人にとって、いつかは欲しいと思う憧れの一足ですね。スエード素材は表革より手入れが容易なので、革靴初心者の方でも挑戦しやすいと思いますよ」

革靴の聖地とされる英ノーサンプトンに拠点を置く老舗ブランドの名作。アッパーには英国の名門タンナーC.F. Stead社の上質なスエードレザーを採用。アッパーとソールの接着部分をラバーで巻き込むマッドガード製法により、優れた耐久性と耐水性を備える。SANDERS/BRIT CHUKKA ポロスナッフ 4万7300円

店頭では、特に30~40歳代に人気があるそうだ。チャッカブーツ特有のデザインを生かしながら、大人っぽくデニムに合わせるにはどうすればいいだろうか。

毛足の短いベロア調のスエードが上品な印象

「デニムの丈感に気をつけたいですね。高さのあるチャッカブーツに対して裾が長いともたつくので、ジャストレングスのデニムが賢明です。ブーツの全容をしっかり見せると足元がスッキリきれいに見えますよ。丈が長い場合はラフにロールアップしましょう」

ボタンダウンのシャツに紺のブレザーを合わせるアメトラ(アメリカン・トラディショナル)なスタイリングが気分と話す大井氏。スエードのチャッカブーツでカジュアルダウンした着こなしを披露

「ローファーの生みの親」の一足 ベージュが人気

「今までは表革の靴をビジネス兼用として購入するお客様が多かったのですが、最近はリモートワークが増えたことで表革の需要がやや減った印象です。一方、カジュアルシーンで使いやすいスエード素材の革靴は動きがいいですね」

そう話すのは、東京都世田谷区の三軒茶屋にある「SEPTIS(セプティズ)」の白木凛太郎氏だ。G.H.BASS(ジーエイチバス)のデッキシューズを選んでくれた。

1876年創業のジーエイチバスは、世界で初めてペニーローファーをデザインしたとされる米国の靴ブランド。デッキシューズはグリップ性に優れたラバーソールを備え、スニーカー感覚で履ける。アッパーがスムースレザーとスエードレザーの2モデルがある。G.H.BASS/"BOATERS" MOCCASIN/DECK SHOES 1万6500円

「ジーエイチバスといえば、ローファーの生みの親。由緒あるブランドが手がける一足は革靴好きな方ならひと目でわかる仕立てのよさが魅力です。内張りのない“アンライニング”と呼ばれる仕様も特徴です。軽くて足なじみも非常にいいですよ」

防水性や耐久性に優れているうえ、スニーカーのような快適な履き心地もポイントだという。デニムに合わせる際はくるぶしがギリギリ見えるくらいのハーフクッションにすると、スタイルがよく見えるそうだ。

ベージュとブラウンの2色がある。店頭ではベージュの方が人気だ
無数の細かい溝がある靴底。グリップ力にも優れている

「ジーエイチバスのデッキシューズはアウトソールの厚みがそこまでなく、全体的にボリューム感は控えめです。足元をバランスよく見せるには、裾幅が狭めのテーパードデニムを合わせ、シューズをほどよく主張させたいですね」

白木氏のおすすめはニットにシャツを重ね着した小ぎれいなスタイリング。アイスブルーのデニムを合わせて春らしさを演出した

文:FACY編集部 平野美紀子(https://facy.jp/)


SUITS OF THE YEAR 2022

3年ぶりの有観客開催となる華やかな授賞式の模様をYouTubeライブで生配信。 スペシャルな受賞者のスーツの着こなしにご注目ください。

>> 詳細はこちら

SUITS OF THE YEAR 2022
Watch Special 2022
SPIRE