断然おしゃれ! 加山雄三「若大将」の60年代アイビーコラムニスト いであつし

年内でコンサート活動に終止符を打つと宣言した加山雄三さん。ラストコンサートは9月9日に開かれる

永遠の若大将こと加山雄三氏が、「歌えなくなって辞めるんじゃなくて、まだ歌えるうちにきれいに辞めたい」と年内をもってコンサート活動に終止符を打つことを発表した。筆者のような子供の頃にゴジラの映画と併映でやっていた『若大将シリーズ』を見ていた世代からしたら、ああ、これでまた昭和は遠くなりにけりである。




ところが、9月9日に東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催される最後のステージ『加山雄三ラストショー 永遠の若大将』は47都道府県の映画館でライブビューイングされるわ、全国の映画館で『若大将シリーズ』が復活上映されるわ、今年の『24時間テレビ』では両国国技館(東京・墨田)で最後の『サライ』を歌うわ、令和の時代に思わぬ若大将ブームが再来している。

「ありがとう!」の声 世代超えたアーティストから

若大将、加山雄三氏といえば海。7月18日の「海の日」には新聞の朝刊2ページを使って、「永遠の若大将ありがとう!」という見出しで加山雄三氏をリスペクトするアーティストや歌手、俳優からのメッセージも掲載された。そのメンツがとにかくすごい。EXILEのATSUSHI、ももいろクローバーZ、氣志團(きしだん)の綾小路翔、スチャダラパー、ザ・クロマニヨンズ、ケツメイシ、谷村新司、武田鉄矢、南こうせつ、南佳孝、山下達郎、松任谷由実、斉藤和義、奥田民生、坂本冬美、五木ひろし、八代亜紀、クレイジーケンバンドの横山剣、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦、福山雅治、水谷豊、竹中直人、秋元康、リリー・フランキーなどなど。ざっと名前を挙げただけでも、永遠の若大将、加山雄三氏のジャンルを超えた幅広い人気ぶりがわかる。

ご存じのように加山雄三氏が若大将と呼ばれたるゆえんは、1961~71年まで全17作制作された主演映画の『若大将シリーズ』だ。森繁久弥の『社長シリーズ』、『駅前シリーズ』、クレージーキャッツの『無責任シリーズ』に次いで、高度経済成長でイケイケだった頃の昭和の時代に東宝のドル箱シリーズだった青春映画である。

9月9日のラストショーを盛り上げるべく加山雄三の出世作 映画「若大将シリーズ」の復活上映を開催。8月26日(金)から9月8日(木)までの2週間限定。上映映画館はhttps://liveviewing.jp/wakadaisho/

加山雄三氏演じる主人公の田沼雄一は、明治時代から代々続く老舗すき焼き屋「田能久(たのきゅう)」の長男坊。大食漢で明朗活発でスポーツ万能。大学では運動部のエースで、ニックネームは「若大将」。水泳、ボクシング、マラソン、スキー、柔道、駅伝、ヨット、サッカー、アメリカンフットボール、フェンシングなど、シリーズによって様々なスポーツをこなして、当時ブームだったエレキギターでバンドも組んで、キャンパスを舞台に(社会人編もあり)恋にスポーツに音楽に青春を謳歌するという、お約束のストーリー展開。

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いけ好かないやつ 「青大将」もスゴくおしゃれ