今季、絶対にトライしたいアウターであるダッフルコート。ですがクセもありますから、間違って学生っぽいルックスになってしまわぬよう注意したいもの。大人の貫禄に加え、センスを感じさせる着こなし方のコツを、新作ダッフルを取り入れたコーディネートにて解説します。
ドレッシーに徹して装うことが最大のキモ
トレンドとして数々のファッション誌をにぎわせているダッフルコート。確かに今再び着たいアウターとして、編集部でも大人気の一着です。
しかし、定番的なカジュアルスタイルなどに合わせて羽織ってしまうと、即学生ライクになってしまうので注意がかなり必要。やはりフード付きデザインが醸す少年らしさは大きなハードルと言えるのです。
しかし、このキュートなルックスは、逆手にとることで若々しさというアドバンテージに変換することも可能。そこで極めて大人っぽいドレススタイルに合わせるスタイリングが有効というわけです。
スーツやジャケットスタイルといった、シックでエレガントな装いにダッフルを合わせることで、絶妙なメリハリ感が演出できるんですね。
外側はキュートにして中はしっかり艶系ダンディー。このギャップテクこそは、おしゃれ達人も納得のこなし技であること大いに保証いたします! というわけで、ざざっとコーディネート実例をお見せしましょう。
■ Style #01
英国カントリー調の遊びを効かせて
ベージュ系の厚手縮絨に縄留めのウッドトグルを配したダッフルは、ミリタリー的なオリジナルの味わいを強く感じさせる一着です。極めてシックなチャコールグレーのスーツと合わせることで、それだけでハイ&ローなメリハリ感が匂い立ちます。
シャツ&タイをドレッシーにまとめることでも着こなしは十分成立しますが、ダッフルをあえて選ぶという遊び心をVゾーンにも込めたいところ。
コートに合わせた淡い茶系のシャツ、それに猟犬プリントなどの柄で遊んだタイを取り入れることで、ドレッシーかつ英国的カントリーテーストあふれる装いが完成します。
■ Style #02
差し色オレンジでクール&ホットに!
ファッショナブルな暖色カラーとして近年注目度が増しているオレンジ色。この色のダッフルコートは暖かみを感じさせると同時に、差し色アイテムとしても機能する便利な一着です。
その差し色効果を存分に引きだす意味で、内側の着こなしはダークもしくはモノトーンに徹するのが正解。
ハウンドトゥースのジャケットにドットタイ、それにダークパンツの合わせは極めてドレッシーかつクールな知性を感じさせるもの。燃えるようなダッフルを一着羽織ることで、硬軟の要素が絶妙にそろった冬スタイルとなるのです。