それぞれのパターンは1ページにまとめられ、解説も2つか3つのポイントに絞って簡潔に語られる。400問の穴埋め英作文トレーニングも付いていて、考えてアウトプットすることでパターンをしっかり記憶に定着させるという構成だ。
「『ネイティブの子どもが覚える順』と帯に書いてあって、このひと言が英語の勉強を始めてみようという人に刺さっているように思える」と、同店でビジネス書を担当する岡崎史子さんは話す。語学書コーナーよりビジネス書コーナーで大きく売れているようだ。
1位はディップの経営ストーリー
それでは、先週のランキングを見ていこう。
(1)フィロソフィー経営 | 大友常世著(ダイヤモンド社) |
(2)折れない翼のそだて方 | 古井田宏輝・杉本悠翔著(敬天舎) |
(3)損をしない人の考え方 | 権藤優希著(きずな出版) |
(4)80パターンで英語が止まらない! | 塚本亮著(高橋書店) |
(5)会社四季報 業界地図2022年版 | 東洋経済新報社編(東洋経済新報社) |
(三省堂書店有楽町店、2021年9月13~19日)
1位は、「バイトル」などで知られるアルバイトサイト大手、ディップの経営理念とその理念が生まれ社員に浸透していった軌跡をたどった本。著者は同社の経営幹部の一人だ。2位は、大学生を主人公に読書体験を通して自分を見つけていくストーリーの自己啓発小説。3位も自己啓発書で、得する人に生まれ変わる37の方法を説いている。今回紹介した英語学習本は4位で、8月9日からの1週間で4位になった後、3位、3位、4位と推移し、5週連続でベスト5入りした。5位は定番の業界研究ムックだった。
(水柿武志)