英語の出だし80パターン 子どもが覚える順で学べる本三省堂書店有楽町店

2階ビジネス書売り場のメインの平台のコーナー部分に山積みして展示する(三省堂書店有楽町店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は2~3カ月に一度訪れている準定点観測書店の三省堂書店有楽町店だ。訪問したのは秋の連休初日の土曜日。あいにくの雨空だったが、来店客は多い印象だった。コロナ下では金曜日と土曜日に客が集中する傾向が続いているという。そんな中、書店員が注目するのは、即戦力となる英語を身につけるヒントを詰め込んだ初心者向けの英語学習本だった。

5週連続でベスト5入り

その本は塚本亮『80パターンで英語が止まらない!』(高橋書店)。タイトルの前に「ネイティブなら12歳までに覚える」と副題が添えられており、子どものうちに覚える80の表現パターンを覚える順に並べ、使用例と解説、図解イラストをつけた本だ。4月の発売だが、各地の書店で5カ月の間じりじりと売り上げを伸ばし、この書店では8月以降、ビジネス書の売り上げランキングで5週続けてベスト5入りし、夏以降さらに勢いがついている様子だ。

著者の塚本氏は、京都でジーエルアカデミアという英語学習塾を営む英語指導者。ケンブリッジ大学で心理学を学び、心理学に基づいた指導法で語学を超えた「グローバルコミュニケーション力」を意識した教育を実践しているという。その知見と経験に基づき、子どもが覚えるパターンを厳選、「6歳まで」「8歳まで」「12歳まで」「ティーン」の4段階に分類して本書に示した。

英語は出だしがパターン化

著者によれば、「特に英語の場合は、出だしがパターン化」されているという。まず最初に出てくるのが「Can I…?(してもいいですか?)」。「6歳まで」の第1章には、ほかにも「願望を伝える(I'd like to…)」「感謝を伝える(Thank you for…)」など、英語で困らなくなる基本の20パターンが並ぶ。

「8歳まで」になると、会話がサクサク進む22のパターン。「確信を伝える(It can't be…)」「同意を求める(Don't you think…)」「相手に意見を求める(What do you think of…)」など、いくぶん高度な会話ができるパターンへと進んでいく。

「12歳まで」には、言えたら差がつく表現を24パターン並べる。断定を避けたり(As far as I Know…)、意図を説明して弁明したり(I didn't mean to…)、さらに細かいニュアンスを伴う表現へと進化する。「ティーン」になると、過去の後悔を伝えたり(I should have…)、仮定の話に意見を求めたり(What if…)……。大人らしさが伝わる表現を14パターンそろえる。

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