昨年大ブームとなったマリトッツォ、実はイータリーが日本の発祥

「これをきっかけに若いお客さまが来店され、イタリアの食文化が広く知られたのはうれしいですが、マリトッツォ自体はごく日常的に食べられている郷土菓子です。うちでも常時お出ししていますので、一過性のブームで終わらず、長く楽しんでいただきたいですね」(広報担当者)

カフェの裏手には「MARKET(マーケット)」がある。パスタやパスタソース、オリーブオイル、バルサミコ、塩などの調味料のほか、菓子、冷蔵品のサラミやチーズといったイタリア食材を約1500種類と、イタリア全20州のワインを取り扱うショップだ。レストランで食べて気に入った同じものを買って帰ることもできるし、逆にショップで購入したワインやチーズ、菓子をレストランに持ち込んでもよい(ワインは要抜栓料2200円)。

1500種のイタリア食材が並ぶ店内のショップ「MARKET(マーケット)」

イータリーの語源は「EAT+ITALY」。その心は、「本場のイタリア食材を、EAT(食べて)、SHOP(買って)、LEARN(学ぶ)ことができるトータルの場所」だそうだ。こうして全エリアをじっくりと回ると、その意味がよくわかる。

「我々はとにかく『イタリアと同じものを日本で再現すること』にこだわっています。食材の豊かなバラエティーはもちろん、料理、店全体のデザイン、スタッフとお客様間のコミュニケーションの取り方など、すべての要素に徹底してイタリア本部の厳しいチェックを受けています。最近イタリア食材やワインの専門店も増えていますが、ここまでイタリアのオリジナリティーを守っている店は、ほかにないのではと自負しています」(広報担当者)

レストランで気に入った食材を買って帰ったり、逆にここで買ったものをレストランに持ち込んでもいい

確かに、店内を一周しただけで、かなり前にイタリアを旅した時の独特の空気感を思い出した。ああ行きたい……長らく海外そのものにも行けていない。「そういうお客様は多いです。『自分の中のイタリアが足りない』からイータリーに来た、とおっしゃられる方もいます」(同)と言われ、納得だ。

今後、銀座店では「LEARN」の部分を始動させ、一般客向けのワイン講座やピッツァ職人によるセミナーなどを実施予定とのこと。コロナ禍による長い自粛でイタリアを渇望している人は、一度足を運んでみては。

(フードライター 浅野陽子)

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