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転職サイト「日経転職版」は特別セミナー『マネジメント層の転職で「成功する人」と「残念な人」をわけるモノ』を開催した。人事制度やキャリア開発、チェンジマネジメント、風土改革など、組織人事のコンサルティングに20年以上たずさわってきたKPMGコンサルティング プリンシパルの油布顕史氏に、マネジメント層が転職を成功させるためのポイントについて聞いた。

―イベントのタイトルでもある「マネジメント層の転職で成功する人と残念な人をわけるモノ」とは、ずばり何でしょうか。

月並みだと思うかもしれませんが、やはり「人間性」だと思います。私はコンサルタントとして様々な会社を見ていますが、転職してきた方に関する悩みを抱えている人事担当者は多いですね。実際、相談もよく受けます。転職先でうまくいっているマネジメント層は「新しい環境に適応できる柔軟性を持っている」「わからないことをわからないと言える」という共通点を持っています。

一方で、適応できていない人は、プライドが邪魔している場合が多いようです。新しい環境に入ればわからないことだらけです。それを「わからないこと」と自分自身が認識して、周りにもしっかり言えるかどうかだと思います。

残念な人の特徴は

―「残念な人」とは、具体的にどんな人ですか。

誰に対して自分のどんな知見やノウハウをアピールすればいいのか、タイミングも含めて感度がずれている人だと思います。そういう人は、自分がこれまで培ってきた経験や知識に固執しがちな傾向があります。

例えば、転職先の会社で過去に所属していた会社の話をし始める人がいます。「前にいた会社ではこんなところがよくなかったので、こうしよう」と建設的な話をするための事例として持ち出すならいいのですが、まるで自慢話のように「前にいた会社はこうだったんだよ」と伝える人もいます。前の会社の環境ではうまく機能したかもしれませんが、それが別の会社でもうまくいくとは限らないのです。

マネジメント層の転職で考えておくべきことは……(写真はPIXTA)

マネジメント層の転職で考えておくべきことは……(写真はPIXTA)

―そもそも「マネジメント力」を上げるにはどうすればいいですか。

「マネジメント力」を「スキル」の観点から考える人が多いようですが、最終的には「人として信頼を得られるかどうか」が大事だと思います。人に対する接し方や話し方、自分の考えを誰に対しても分け隔てなくしっかりと伝えながら相互理解ができること、そのような力を高めることがポイントです。

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