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キャリア女性こそラブコメを見よう! 厳選5作品紹介

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NIKKEI STYLE

日経 X woman

ラブコメ好きを公言している、コラムニストのジェーン・スーさんと音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんは「働く女性こそラブコメを見るべきだ」と言います。それは一体なぜなのでしょう。そして、数あるラブコメの中から、厳選した5つの作品について語っていただきました。

◇   ◇   ◇

編集部(以下、――) お2人はこれまで多くのラブコメ映画を鑑賞されたと伺っています。なぜ、ラブコメがそこまでひきつけるのでしょう。

ジェーン・スーさん(以下、ジェーン・スー) 新しい出会いなんて、今このご時世でなかなかないですよね。だから、ラブコメ作品で誰かの恋を見て、自分を耕すんです。まずはそれでいい。自分の好きな1本を見つけて、それがきっかけで、新しい何かを始めようと思えるかもしれない。そうしたら、新しい出会いもあるかもしれないですよね。

――恋愛のリハビリになる、ということでしょうか。

ジェーン・スー 人の恋を見て、勉強ですね(笑)。働いて疲れているときに、気軽に楽しめるラブコメ作品を見れば元気になれる。『プラダを着た悪魔』『ラブ・アクチュアリー』といった名作は胸に響くものがいつ見てもありますし、単純に「服がかわいい」「音楽がいい」そういうことでノリノリにもなれますよね。

自分を知ることができる

ジェーン・スー 趣味が無い人はラブコメ映画をたくさん見て、感想をノートにつづっていけば、それが趣味になるかもしれません。同じジャンルの作品を集中的にみることによって、自分の心がなにに動かされるのか気付けるんです。自分自身を知るためにラブコメ映画は使えます。「私はこういうのが好き」と言えるようにもなるんです。

高橋芳朗さん(以下、高橋) ラブコメはその時代時代の風俗を理解するのにもってこいですよね。基本的に生活レベルのお話だから、世相がダイレクトに反映されている。

ジェーン・スー 作品が作られた年代によって男女間の関係性が全然違うところも注目です。すごく勉強になりますよ。今の10~20代といった若い世代の価値観がよく分からないという人は、何本か新しい作品を浴びるとよいですね。

高橋 肩肘はらずに楽しめるのも魅力ですね。敷居が低くて、それでいて「明日も頑張ってみるか!」と思える活力がもらえるんだから最高です。

ジェーン・スー 本当にそう思います。私と高橋さんは働く真面目な女性のみなさまにラブコメ映画を見ることをおすすめします。肩の力が抜けていくはずです。

――では、早速おすすめの作品を教えてください。

ジェーン・スー まずは『恋とニュースのつくり方』ですね。

高橋 あらすじを紹介しますね。「勤務先から突然解雇を言い渡されてしまったテレビプロデューサーのベッキー。すぐにニューヨークのテレビ局から声がかかるものの、まかされたのは超低視聴率番組だった。彼女は番組を立て直すために伝説の報道キャスター、マイクをメインに起用するも彼はわがまま放題で事態はなかなか好転しない。果たしてベッキーの努力は報われるのか?」

身につまされる映画

ジェーン・スー 働くアラサー・アラフォー女性なら身につまされる映画です。とにかく真面目で一生懸命な主人公に感情移入すること間違いなし。会社に散々振り回されるのですが、持ち前のガッツや機転を利かせて乗り越えていくんです。その姿を見て、明日も頑張ろうと思えてきます。

高橋 主人公のベッキーは朝のワイドショー番組のプロデューサーで、仕事柄毎日午前1時に起床する彼女は恋人を見つけようにも早めのランチデートをするほか手段がなくて。しかも、デート中も携帯が鳴りっぱなしだから気になる相手と親交を深めることすらままならない。

価値観の転換が見どころ

ジェーン・スー そういったハンディキャップがありながら、彼女は夢も恋もつかんでいく。どうでもいいときは服がいつもグズグズで、髪もボサボサなんですよ(笑)。働く女性のリアリティーがあっていいですね。仕事も恋愛も努力を重ねていく彼女ですが、最終的に何が彼女にとっての幸せなのか、価値観の転換があるところが見どころですね。

高橋 これは旧来型のプリンセスストーリーを覆した『アナと雪の女王』以降顕著になってきた傾向ですが、近年のラブコメでは必ずしも恋愛の成就がゴールではなくなりました。ヒロインが「白馬の王子様」を待望するような昔ながらのラブコメはほぼ消滅した印象です。

ジェーン・スー 今度は白馬の王子様がでてくる作品を紹介しましょう(笑)。『ニューヨークの恋人』です。これは働き過ぎて、疲れ果てた女性が見た夢だとも言える。私は幻覚だと思いながら観ました(笑)。

高橋 1876年、貴族のレオポルドは舞踏会で見かけた怪しげな男が気になり追いかけていくうちに21世紀のニューヨークにタイプスリップするというめちゃくちゃな映画です(笑)。そしてそのニューヨークの中心地マンハッタンで、キャリアウーマンと出会って恋に落ちる。そのキャリアウーマンを女優、メグ・ライアンが演じています。

ジェーン・スー ひったくりにあった主人公の女性を助けるために、本当に白馬に乗って王子様がやってくる(笑)。笑ってしまいますけど、あまりに仕事に疲れているとグッときちゃうんですよ。

高橋 かなり荒唐無稽な映画ですけど、ラブコメ好きにとってはこのレベルもぜんぜん許容範囲です(笑)。

10~20年前の作品がジーンとくる

ジェーン・スー 約20年前の映画ですが、10~20年前の米国のラブコメ映画のほうが、日本のアラサー・アラフォー女性にはグッとくるかもしれません。2020年代の米国のラブコメ映画は今の10~20代ぐらいの女子たちの価値観に合わせて作られていることが多く、ちょっとピンとこないかもしれません。

この作品はメグ・ライアンがとにかく忙しいんですよ。忙しいところに本当に都合のいい王子様がやってくる。あまりに荒唐無稽で、最後の終わり方も爆笑なんですよ。日常の嫌なことは忘れさせてくれますね。男女平等が叫ばれている世の中ですが、自分の中に「王子様願望」が名残としてあることを思い知らされて身につまされる人もいるかも。

ジェーン・スー マンハッタンという超都会で説得力のあるロケーションも魅力の一つです。見ているだけで、都会で働く女みたいな気分にさせてくれるんです。

―― 物語だけではなく、映像も楽しむことができますね。

「いい人なんだけど、将来性がない」

高橋 個人的におすすめしたいのは『セレステ∞ジェシー』ですね。「セレステとジェシーは理想的な夫婦。だが、会社の経営者として充実した日々を送る妻セレステに対し、夫ジェシーは売れないアーティスト。ジェシーとの未来に不安を感じ始めたセレステは、『最高に気の合うジェシーとは永遠に親友でいたい』と提案してふたりは離婚に向けて別居をすることに。しかし、あるできごとをきっかけにセレステはジェシーの大切さに気付く」というお話。

ジェーン・スー 仲の良い夫婦なのですが、妻にとっては夫が頼りないんですよね。夢を追いかけていて現実と向き合えていないと言いますか。ただ、困難に直面していない時はこんなに気の合う人はいないと思える。アラサー女子がよく話す「いい人なんだけど、将来性がない」と似ているのかな。私はこの発言を聞くたびに「自分の将来性を棚に上げて、何を勝手なことを言っているんだ!」と思っちゃうけど(笑)。

激しい衝撃をくらう作品

高橋 「最高に気の合うジェシーとは永遠に親友でいたい」ということで離婚を切り出すセレステはさすがに都合良すぎますよね。案の定ジェシーに新しい恋人ができて、そこではじめて彼女は自分の傲慢さに気付かされるわけです。これは失恋直後に見ると相当食らいますよ。

ジェーン・スー 皆さん、仕事に影響が出ないように週末に見てくださいね(笑)。アラサー、アラフォー女性が、人生にたかをくくってしまう瞬間はある。「この人でいいのか」と思いがち。そういうことを言っていると、こうなってしまうぞと教えてくれる映画です。

高橋 セレステのように恋愛で慢心して痛い目に合ったことがある人は男女問わず少なくないと思います。気がついたときには取り返しのつかないことになっていた、という。自分自身、この映画を見るといまだに過去の失恋の古傷がうずきますからね。そのぐらいリアリティーがある。

高橋 まだ失恋の傷が十分に癒えていないにもかかわらず、半ば強引に新しい恋を走らせようとするセレステの姿がまた痛々しくて。「失恋あるある」ですよね。ジェシーと別居する前に購入した家具が届いたものの、結局ひとりで組み立てられなくてジェシーを呼び出すシーンも印象的です。

ジェーン・スー 彼がいないと何もできない自分に気付くんですよね。最近、恋をしていない人には「恋はこういうものだ」と思い出せる作品ですね。

後編でもおすすめ作品の紹介と、ラブコメ作品にはまったきっかけについて教えてもらいました。後編は以下から※NIKKEI STYLEから他のサイトに飛びます。
ジェーン・スー『好きなことを続けていれば形になる』」へ続く

(取材・文 齋藤有美=日経xwoman doors、写真 鈴木愛子)

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