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フレンチのコースを御膳スタイルで楽しむ 東京・渋谷

2021/11/1
「モノビス」ではコースのフランス料理をひとつの御膳で完結する新しいスタイルを提案

グルマン御用達のガイドブック「ゴ・エ・ミヨ」に5年連続で掲載されるなど正統派フランス料理の名店「モノリス」。そのクラシックフレンチの名店が、新たなフレンチの楽しみ方を提案し話題を呼んでいる。それが、2021年7月、渋谷に誕生した「ふれんち御膳Mono-bis(モノビス)」だ。

「モノビス」ではコースで提供されるフランス料理をひとつの御膳の中で完結する新しいスタイルのフレンチを提案。ハイクオリティーなフランス料理と気軽で親しみやすい和定食が融合した世界を表現している。

青山通りから曲がってすぐ、青山学院大学近くの静かな通り沿いに「モノビス」はある。目印は、モダンなビルの外観に映えるのれん。青山かいわいの名店のシェフたちが作った「チーム・ブルーマウンテン」からの贈り物だとか。シェフたちの応援が頼もしい限りだ。

店内は10坪弱とこぢんまりしているが、天井が高く広々とした印象。1人当たりのスペースがゆったりとしたカウンター席6席と、テーブル席がひとつ。肉がジュッと焼ける音や、炭火のスモーキーな香りといったライブ感もごちそうのひとつだ。

こだわりはカウンターの高さ。シェフと目線を交わして会話が楽しめるように絶妙な高さになっている。イスも座りやすく、かつリラックスできるように片側だけひじかけのついたスタイル。一人で来店しても快適に過ごせそうだ。

オーナーシェフの石井剛さんは、フランスの名だたるレストランで4年間修業した後、「レストランモナリザ丸の内店」に入店。料理長を務めるなど活躍し、2010年に独立し「モノリス」をオープンした。

テレビドラマの料理監修を行ったり、有名シャンパンメゾンが主催する料理コンクールで審査員を務めるなど東京フレンチを代表するシェフの一人だ。

その石井さんから29歳の若さながら抜てきされ、店を任されているのが仕名野吉宗さん。

「いいものを持ってるなあと新卒で入店したときから一目を置いていました。ハンバーグひとつにしてもどうやったらおいしくなるかの研究を怠らない」と絶賛する石井さん。

「モノビス」はこの二人が両輪となって、新しい進化の旅が始まる。

「コロナ禍でより安全・安心な店が求められるようになり、滞在時間が短く、おひとり様でも楽しめるということを考えたとき、たどり着いたのがこの御膳スタイルです」と語る石井さん。

日本で親しまれている「定食」のスタイルを取り入れ、コースではなく、ひとつのお膳の中でフランス料理を完結させる。まさに今までにないフランス料理の形だ。

食器はすべて有田焼でそろえ、料理を並べるお盆も特注。和テイストの器ながら、盛りつけられる料理は、石井さんらしい遊び心がスパイスのようにきいた正統派フランス料理だ。

一膳完結のスタイルだが、料理は1品ずつ提供される。

「クオリティーの高い料理を出すためにも、その場でできたてのおいしさを味わってもらえればと思います」(石井さん)

膳には、突き出しのコンソメとメインのほかに、旬の素材で作られた6品の小鉢が並ぶ。

「ラタトゥイユのテリーヌ」

最初に登場するのが「ラタトゥイユのテリーヌ」。有田焼の四角い器に合わせて、ラタトゥイユをテリーヌ仕立てにし、タプナードを添えている。タプナードとはオリーブとアンチョビなどを合わせた南仏プロヴァンス発祥のペースト。味付けを控えめにしたラタトゥイユの野菜の甘みを、塩味のきいたタプナードが引き立てる。

旬の素材を生かした「トウモロコシのジュレとムース」。だしのきいたコンソメジュレがトウモロコシのふっくらした甘みを際立たせる。トッピングした焼きトウモロコシが香ばしい。

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