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日経クロステック
キャリアアップや人間関係構築、給与などの待遇面、転職や起業――。技術者の多くは、自分の働き方について様々な悩みや不安を抱えています。人事コンサルタントとして様々な企業の職場活性化を支援する天笠淳さんが、こうした不安を解消し、働く楽しみを見いだすための具体的な方法を紹介します。

新入社員研修も終わり、新人が現場配属された職場も多いでしょう。いよいよ本格的な仕事のスタート。最初は希望と意欲を持って職場に足を踏み入れます。

しかしほどなく自信を失う新人が少なくありません。仕事が覚えられない、スムーズにこなせないという状況に直面し、落ち込んでしまうのです。誰にでもあることです。

今回は、配属されたばかりの新人が戸惑いやすいことを紹介します。先輩社員にとっては思いもかけないことかもしれませんが、新人に適切なサポートをするためにもぜひ知っておいてください。新人の方は、困っているのは自分だけではないと知って心を軽くしていただきたいと思います。

「マニュアルがない」ことに衝撃を受ける

まず新人が驚くのは、職場で仕事をするにあたって業務マニュアルがないことです。業務マニュアルがしっかり整備された環境でのアルバイト経験が長い新人は、特にびっくりするようです。なぜマニュアルがないのか?自分は未熟な会社に入ってしまったのではないか、と嘆く声も耳にします。

しかしマニュアルがないのは普通のことです。職場を見渡すと、マニュアルを作る余裕のある先輩社員がいないことに気づくでしょう。

それがマニュアルを作らなくてよい理由にはなりませんが、日々変化する業務をマニュアル化するのも大変なのです。よほど整備に力を入れている職場でなければ、マニュアルが存在していなくても不思議ではありません。

もちろん、マニュアルはあるに越したことはありません。仕事でミスをした先輩社員も「マニュアルがないから」という言い訳を口にすることが多いでしょう。しかしだからといって、自発的にマニュアルを作ろうとする人はなかなかいません。

「マニュアルがないから」「情報が共有されていないから」というのは、職場のミスを説明するマジックワードなのかもしれません。多少なりとも皆に心当たりがあり、誰も突っ込めないからです。社会人経験を積むとこのあたりの事情も分かってきますが、新人には理解しがたいでしょう。

マニュアルがなくても、仕事を進めるために必要な情報を整理して伝えることで新人の不安は軽減されます。紙の資料が置かれているキャビネットやデータが保存されている共有フォルダーを伝え、時間があるときに眺めてみる。取引先の一覧や担当者の名前に目を通す。こうして生の情報に触れるだけでも、仕事の参考になります。

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