働きがいある「ホワイト企業」 探し方にポイント5つ

Avalon Consultingの竹内社長

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、企業が採用活動を活発化させている。コロナ禍で在宅勤務の導入など働き方改革が進んだことにより、自分の働く環境も見直したいと転職を考える傾向が強まっている。働きやすくて社員の成長を重視している「ホワイト企業」を転職先として選ぶには、どんなポイントがあるのか。ウェブサイト「ホワイト企業総合研究所」を運営するAvalon Consulting(アヴァロン・コンサルティング、東京・新宿)の竹内健登社長に話を聞いた。

――俗にいう「ブラック企業」や「ホワイト企業」といった区分けは、何か定義があるのでしょうか。

厚生労働省もきっちりと定義しているわけではありません。ただ、労働条件が極端に悪い企業に対しては、注意を喚起する意味で「ブラック企業」という言葉をウェブサイトなどで使っています。一般的に①給料が低く、福利厚生も充実していない②休みがない③残業時間が長い④社員が精神状態の不安定などを原因に定期的に辞めていく――という企業はブラックだと考えられます。

一方、ホワイト企業とは「生き生きと働くための環境が整っている会社」と考えていいと思います。①社員の健康や労務管理などを重視し、長く働きやすい環境を提供②給料が良く、福利厚生も充実③キャリアアップにつながる④失敗してもリカバリーの余地があり、簡単に解雇しない――などの条件がそろっている会社です。

3年後の離職率 3割以上はブラック企業の可能性

――サイト「ホワイト企業総合研究所」では2018年から毎年2〜3月に「ホワイト企業ランキングTOP100」を発表しています。どのような基準で選んでいるのでしょうか。

大きく5つの重要指標から選んでいます。もともとは新卒学生向けに出しているランキングです。当社は新卒生とその親御さんに向けて就活塾「ホワイトアカデミー」を展開しています。新卒学生や転職者の多くは企業に関する情報をあまり持っていません。本人も親御さんも大手企業なら安心だと思いがちです。しかし、経営環境や社会の環境、グローバルな条件が30年前とは大きく変化した今、従来の物差しで企業を評価するのにはリスクがあります。それを就活塾でお知らせし、ホワイト企業を見定める手法を長年、考えてきました。

求職者が入社し、生き生きとしながら長く働ける企業を大きく5つの重要指標から判断したのがホワイト企業ランキングです。新卒学生は入社する1社目が非常に大切だから作ったわけですが、最近では転職の際にこのランキングを参考にしている方や企業も多いようです。

まずは「3年後の離職率」。全産業での平均は約3割なので、それ以上の企業はブラックの可能性が高まります。「人を大切にする」という文化がある企業は離職率が非常に低いという特徴があるので、この指標を入れています。

次のページ
残業時間、有給休暇取得率、給与も指標