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日本企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応に躍起になっている。IT(情報技術)人材はどこでもモテモテだが、デジタルが不得意な中高年層は社内で居場所がない状況に追い込まれている。一方、ITツールは誰にでも使いやすいように日々進化しているという。IT研修大手のトレノケートホールディングス(東京・新宿)の杉島泰斗社長にデジタルが苦手な社員の研修の実態を教えてもらった。

業種や業態を問わず、ITの基本知識は必要

「ああ、結構簡単にウェブページが作成できるのですね」。2日間のIT研修に挑んだ受講者が思わず漏らした。この研修はデータベースやネットワーク、アプリケーション開発、ウェブシステムを実際に「触って」学んでいく体験型の入門コースだ。IT未経験でITエンジニア職に就く新入社員や、業務部門からICT(情報通信技術)部門に異動した若手・中堅社員向けの人気研修コースだが、ここ1年、エンジニアやICT部門所属以外の受講者の参加も増えている。

トレノケートホールディングスの杉島社長

トレノケートホールディングスの杉島社長

保険会社のビジネス分析担当者、物流会社のデジタルビジネス推進部門、製造業のマーケティング担当者、商社の経営企画部門、百貨店の販売部門――。業種や業態を問わず、ITの基本知識が必要になっている。

百貨店など既存の小売大手も経営は一段と厳しくなっている。新型コロナウイルス禍を背景に、中国人などインバウンド(訪日外国人)需要は今も低迷。一方、インターネット通販業界は大きく売り上げを伸ばしている。今は商品の販売方法が大きく変わっている。ネットを活用して顧客との多面的な接点を持ち、膨大なデータを収集・分析して販売拡大につなげるのが主流だ。百貨店もコロナ禍で来店客が大きく減ったため、デジタルを活用した販売現場の改革やDX化の推進が不可避となっている。

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