気温が高い季節でも白く結晶する「菜の花 生蜂蜜」(2300円/420g)

「青森でも気温が高くなってくる時期ですが、瓶詰めした後、結晶化がどんどん進んで、10日もすると完全に真っ白になります」(澤谷久美子さん)

はちみつは常温で長期保存できる食品だが、生はちみつは冷蔵での保存をすすめている。発送も冷蔵便で送られてくる。「気温差が激しい時期は、まれに発酵してはちみつがぶくぶくと泡立って、瓶から漏れることもあるので、万が一のためです」(澤谷さん)

今回「菜の花雫」という商品も一緒に取り寄せてみた。もともとは採蜜のために菜の花畑を使わせてもらっている農家さんへお礼として配っていたもので、非売品だったそう。

一滴一滴蜜を落として集めた「菜の花 雫」(1650円/100g)

「蜜をためる巣枠の一部には、ハチが表面に蓋をして蜜が外に出ないよう塞いでしまうところがあるんです。遠心分離機にかけてもここからは蜜が出てこないので、後から包丁で蓋を切り取って、一滴一滴、蜜を落として集めたものです」(澤谷さん)

色は通常のものより白っぽく、上品な甘さと香りで、単体でじっくり丁寧に味わいたくなる。「冷蔵庫から出してすぐは食感がモソモソするので、しばらく常温において、スプーンで軽く全体を混ぜてクリーム状になったところを食べるのがいちばんおいしいですよ」(澤谷さん)

横浜町では、30年ほど前の「ふるさと創生1億円事業」で町の花として復活に力を入れ始めてから、毎年5月中旬の満開シーズンにあわせて「菜の花フェスティバル」を継続している(残念ながら2020年から新型コロナ禍で中止となり、今年も中止が決まっている)。

菜の花はちみつは、イベントのお土産としても欠かせない人気商品となっているのだが、ちょうどハチが蜜を集めている時期と重なるため、同じ年のものは間に合わない。前年に採れたはちみつをフェスティバル用にキープしておいて、切らさないよう手売りの販売も続けてきた。ここで生はちみつの存在を知ってファンになり、そのあと取り寄せている人も多いそうだ。

「菜の花 生蜂蜜」は常温にしばらくおいてからスプーンで練るようにまぜるとクリーミーな食感になる

菜の花の採蜜は5月末で終わる。すぐに別の花の採蜜が始まるため、新蜜の発送は7月過ぎから。新蜜の予約は6月上旬から予定しているので、今年採れたてのはちみつを入手したい人は、その頃、同社のホームページをチェックしてみてほしい。なお、「菜の花 生蜂蜜」は横浜町の道の駅でも販売されている。

(ライター 伊東由美子)