お茶系の香りが新鮮な「皇居周辺蜜 ゆりの木」(1232円/120g)

東京のゆりの木のはちみつは岩手のものとは香りが違うそうだ。取り寄せた皇居周辺蜜のゆりの木のはちみつは、確かに今まではちみつでは嗅いだことない香りを感じた。

「東京のゆりの木は、ブナやクスノキの花粉の香りが加わって、抹茶や新茶に似た香りになるんです」(藤原さん)

一方、岩手のゆりの木にはアカシアの花粉の香りが加わる。アカシアもゆりの木同樣、クセがないので、東京のゆりの木に比べると、さらに奥ゆかしい風味になるという。

「紅茶やコーヒーに入れると口全体にうまみが伝わって、単に甘いというだけではない重層感が出ます。ものの味が引き出されるというのかな。とにかくおすすめですよ」と藤原さんはぞっこんだ。

藤原さんが地元・岩手で採蜜しているはちみつもひとつご紹介したい。「いわてのラベンダーはちみつ」(1404円/80g)は県南部で有機栽培されているラベンダー畑で採蜜されたもので、国産のものは希少だ。藤原さんが「洋風のものによく合う」というだけあって香水のような華やかな香りが印象的。生クリームなどの乳製品と相性がよいと教えていただいたので、ヨーグルトにひとさじ加えてみたところ、労せずしてレストランデザートのような風味が完成した。

「いわてのラベンダーはちみつ」(1404円/80g)はヨーグルトに加えるだけで絶品のデザートになる

藤原養蜂場では今後、本数限定で採れたてはちみつの販売にも取り組みたいと考えている。香り高いはちみつを試したい人は、こまめに同社のホームページをチェックしていただきたい。

青森「澤谷養蜂園」採蜜日に即瓶詰め、結晶タイプの生はちみつ

冷蔵便で届く澤谷養蜂園の菜の花はちみつ

はちみつには液状タイプと結晶化したタイプがあるが、結晶化したはちみつが好きな人に一度試していただきたいのが、青森県横浜町で採れる「菜の花 生蜂蜜」(2300円/420g)だ。

結晶化には気温以外にも、蜜の成分が関係しているのはご存じだろうか。採蜜できる花のなかでも、菜の花のはちみつにはブドウ糖が多く含まれ、他の花の蜜が混ざらず純度が高いとさらに結晶化しやすいという。

澤谷養蜂園のある横浜町は、青森県下北半島の陸奥湾に面した細長い首の部分に位置する。本州の最北県で菜の花が開花するのは5月上旬ごろ。ハチは20日ほどのあいだ蜜を巣箱に集めていく。集められた蜜は遠心分離機にかけ、通常は長期保存できるよう一斗缶に詰められるのだが、この「菜の花 生蜂蜜」はその日のうちにすぐ瓶詰めされる。一度も加熱の工程を通らず、自然の酵母が生きた状態にあることから「生蜂蜜」と名付けられて販売されている。