2022/1/27

料理巡るムダ削減で食材使い切り節約に

なんとかムダを省きたい。そんな思いで、前述の文房具を巡る1件のように試行錯誤を繰り返してきた私は、家では買い物や調理の時間を短くするにはどうすればいいかをずっと模索してきました。いまは「時短調理」という言葉をよく耳にします。けれど、日本で共働き世帯が片働きの世帯を上回るようになったのは1997年以降のこと。平成の初期は、働きながらの育児といったライフスタイルもいまほど広まっておらず、時短調理という言葉もまだ登場していませんでした。

私自身は純粋に「ムダ嫌い」から買い物や調理の時短方法をあれこれ試していました。それが先ほどお伝えしたような世の中の流れとちょうど重なり、働きながらの育児に取り組む方々の暮らしのニーズとマッチしたようです。

話を戻します。ムダを省きたいと買い物や調理についてあれこれ試した結果、自分なりに行き着いたのは「賞味期限の長い冷凍食品、乾物などを使う」「1度に大量調理をして冷凍しておく」という2つのことでした。図らずも時間の節約を求めてたどり着いたこれらは、食材を安く入手してムダなく使い切る方法とも重なり、お金の節約術ともなった次第です。

本コラムは今回が最終回となります。そこで最後に、そんなムダ嫌いの私が日々の生活で取り入れていることから、無理なく賢く上手に節約する方法を考えるためのヒントを共有させていただきたいと思います。

持ち物を最小限に減らす「ミニマリスト」になろうと意識している人でもない限り、家の中にはいくつものモノが存在していることでしょう。ここでちょっとお尋ねです。お宅にあるモノの中で実際に使っているモノはいくつになるのか、考えてみたことはありますか? 

実は生活していくなかで実際に使っているモノというのは、そんなに多くありません。スペースを占めているという観点からすると、残りの使っていないモノは、アルバムなど思い出とかかわるようなものや趣味のコレクションなどを除けば、ムダ遣いと言えるかもしれません。

しかし、何着もある洋服のように、いまとなっては使っていないモノでも、買うときはそんな予定ではなかったはず。「使おう」と思って買ったわけです。ここに無理なく上手に節約するための1つのヒントがあります。後々、使わなくなってしまうようなモノは買わないようにする、というのがそれです。

買い物での失敗を防ぐために意識したいこと

それにはどうしたらいいか。お金のムダ遣いになる買い物を防ぐための方法を次にお伝えしたいと思います。

食器でも洋服でも家電でもいいです。お宅にあるもので「使おう」と思って買ったのに、実際は使っていないモノを改めて思い浮かべてみてください。それらを使っていないのには、それなりの理由があるはずです。

たとえば、「この鍋は大きすぎて重たいから使いにくい」「この充電ケーブルは差し込む角度が悪くて不便」「このカバンは内ポケットが奥にありすぎて結局、何かを取り出すときに面倒くさい」……。改めて考えてみると、いろいろな「不満」が浮かんでくることと思います。だから、使わなくなってしまったわけです。

こうした不満を意識しないままだと、次にまた同じようなモノを買ってしまうという失敗を繰り返してしまいます。けれど、自分が何に不満を感じて使わないようになったのか、その理由に意識を向けるようにしていくと、様々なモノについて何を大事にしたいか自分の好みや基準が明確になっていきます。だから、次に同じ分野のモノを買う際は迷わず瞬時に自分にとって本当に望ましいモノを選べるようになり、ムダ遣いにならない買い物ができるようになっていく訳です。

別の言い方をすれば、暮らしのなかで自分は何にどんな不満を持っているのか、常に意識することが実はとても大切だということです。そしてそれこそが、ムダ遣いを防いで上手に賢く節約するための出発点となります。

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不満の先にはハッピーがある