「眠気」「胃の不調」 自律神経の乱れにご用心

困った。眠気のコントロールができなくなった。食後や仕事中、録画しておいた番組を見始めた時などに、不意に強烈な眠気がやってきて、ちょっと待ってーと思う端から寝落ちしてしまう。目覚めたら30分。長い時で2時間ほど過ぎている。夏バテ? いや、夏になる前にもこの強い眠気は時々あった。

特に眠くなるのが午後4時頃なのが良くない。午後3時以降の昼寝は夜の睡眠の質を落とす原因になると言われているからだ。眠れないと色々と考えてしまい、2年前の夫婦げんかを思い出し、ぶり返し怒りが始まったりと、精神的にもかなり悪いと思う。夫のイビキに無性に腹が立つ。勝手に熟睡しやがって。

ところが、夫は夫で早朝4時には目覚めてしまうらしく、ゴソゴソ動き始める。ようやく眠ったのに、私はその音で起こされる。夕方と早朝の4時が我が家の鬼門タイム。ボーッとした頭に「4時離婚」の文字が浮かぶ。夫婦の年齢を足して、もう120歳を超えた。だからこそ巡ってきた悩みであろう。

規則正しい生活を心がけているつもりだし、散歩が大好きで美術館巡りも大好きなので、運動を兼ねて徒歩で外出している。だが、今夏の猛暑ではすごく疲れたり、ついタクシーに乗って帰ってきたりすることも。すると、この眠気は暑さ疲れか? 逆に運動不足なのか?

期を同じくして胃の方も調子が悪くなってきた。食べた物がいつまでもたまっている気がする。もともと丈夫でない自覚があるので、定期健診は皆勤賞なうえ、異常無し。だから、残念ながら胃も年を取ったのだと諦めていた。しかし最近、NHKの科学番組を見て、目からウロコ、棚からぼた餅が落ちた。その番組は高らかにこう言ったのだ。「胃は年を取らない」と。例えば、年齢を知らずに内視鏡をのぞいたら、その胃が20代なのか70代なのか判別が難しいそうだ。

ではなぜ、加齢に伴って胃の不調が増えるのか。1つの大きな原因はすっかり有名になったピロリ菌。これを取り除けば大概の胃の病気は防げるという。私が棚ぼたと思うくらい得心したのはもう1つの原因の方。自律神経の乱れである。もう「耳タコ」な言葉ではあるが、今の自分にあまりにもピッタリだと、かえって発見があるものだ。