トラッド初心者にも優しい 名品が集うアメ横の老舗

MEN’S EX

2022/9/22
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インポートウェアの原点であり、トラッドファッションにも多大な影響を与えたアメ横。創業ウン十年の老舗が今も軒を連ねているが、目まぐるしく移り変わる時代の中で、その現在はどうなっているのか?当地に縁の深い服飾評論家の池田哲也氏が調査を試みた。




"AME-YOKO"SHOP (1)

何十年も変わらない素晴らしき“普通”

ヤヨイ(YAYOI)

1983年に創業し、アメリカ・イギリスを中心に世界各国のベーシックウェアを取りそろえるショップ。店長の佐藤さんはアメカジ&トラッド好きが厚い信頼を寄せるベテラン。某YouTube出演を機に、最近は若者たちも数多く訪れる。ちなみにもとは喫茶店として創業したそう。

①ミリタリーパンツはヤヨイの大定番

ガンホーやスタンレー、U.S.ネイビーのデッドストックなど、米国製ミリタリーパンツを厚く展開。ヤヨイを代表するアイテムのひとつになっている。いずれも1万円前後で購入可能。

②Tシャツは無地系が豊富

キャンバー、グッドウエアなど米国ものに加え、イタリアのジチピなど欧州ものもそろうTシャツコレクション。シンプルな無地系が多い。

③英国メイドのダーティバックス

サンダースが製作したダーティバックスは今季、ヤヨイでしか買えない逸品。シェイプも大変美しい。5万2800円

④今や希少なハンドソーンモカシン

希少な米国製ハンドソーンモカシンは「クオディ」というブランドのもの。左:3万9600円、右:4万2900円

⑤米国の名門バリー ブリッケン

アメリカ好きにはおなじみのバリー ブリッケン。伝統的アメリカン・トラウザーズの魅力を味わえる。価格帯は2万円台後半。

店長 佐藤和広さん 格好いい服ばかり着ていると疲れちゃうでしょ(笑)

「佐藤店長がバイイングを手掛けるようになってから20年ほどがたちましたが、いい意味で変わらないお店ですね。レングス違いで展開するリーバイス、色とりどりのラコステ、米国製のベイカーパンツ……どれも昔ながらの品ぞろえです。インポートにこだわったラインアップもヤヨイらしさ。英・米製の定番はもちろん、意外な掘り出し物もあったりして非常に楽しめます。目下の円安や原料高が懸念されるところですが、『20年間、自分がそろえたいものをそろえてきた』と話す佐藤さんだけに、この難局も乗り切ってくれるでしょう。それから、『格好いい服やぜいたくな服よりも、“普通のいい服”が好き』という言葉も印象的でした。これはアメ横のトラッド系ショップ全般に当てはまることだと思いますが、仮に洋服の知識が全くない人がふらりと入って買い物しても絶対に間違いないものが手に入りますし、トレンドに敏感な人も決して非を打たない普遍的な名品がそろっています。アメ横はとかくディープに見られがちですが、実は万人にやさしい場所。それを再認識できました」(池)

Data
住所:東京都台東区上野4-7-8 TEL:03-3833-5238  営業時間:11時〜19時 休業日:第3水曜 http://www.asw.co.jp/ (Instagram:yayoi_ameyoko)