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PDFは仕事でもプライベートでも欠かせない存在になってきました。利用する機会が多いだけに、Acrobat Reader DCを使いやすく設定したり、知られざる便利機能を活用したりすると作業効率が大幅にアップします。さらにPDFを編集するためのフリーソフトや無料のウェブサービスも充実しています。しかもWordでもPDFを編集できます。手軽に編集できる仕組みがこんなにあったのかと驚くこと請け合いです。7回にわたって徹底解説します。

◇  ◇  ◇

Acrobat Reader DCではPDF内の文字や画像を直接編集することはできないが、「コメント」機能を使って文字や図形を書き込むことはできる(図1)。削除する文字列に取り消し線を引く、意見を別枠のメモにして添付するなど、校正作業に便利なツールも豊富に用意されている。これらを利用すれば、PDFを印刷して手書きで赤ペンを入れる作業は不要。すべて画面上で片付けられる。

図1 Acrobat Reader DCには画面上でPDFに文字列や図形を書き込んだり、別枠にコメントを付けたりする機能があり、文書の校正などに利用できる。使うときはツールパネルの「コメント」をクリックし、表示される「コメント」ツールバーのツールで作業、「閉じる」ボタンで終了する(1〜3)

図1 Acrobat Reader DCには画面上でPDFに文字列や図形を書き込んだり、別枠にコメントを付けたりする機能があり、文書の校正などに利用できる。使うときはツールパネルの「コメント」をクリックし、表示される「コメント」ツールバーのツールで作業、「閉じる」ボタンで終了する(1〜3)

ページ上に文字列を表示するための文字枠は3種類あるので、用途別に使い分けるのがお勧め(図2)。位置は枠をドラッグ、サイズは枠線上のハンドルをドラッグして調節する。「引き出し線付きテキストボックス」は、部位ごとに細かい調整が可能(図3)。文字や枠のスタイルも変更できる(図4)。文字枠を削除する場合は、枠を選択した状態で「Delete」キーを押せばよい。

図2 PDFに直接書き込む文字枠は、枠なしの「テキスト注釈」、枠付きの「テキストボックス」、矢印付きの「引き出し線付きテキストボックス」の3種類。指示は枠なし、修正文字は枠付きで示すなど、用途ごとに使い分けよう。いずれの文字枠もツールを選択してクリックやドラッグで作成する(「引き出し線付きテキストボックス」は「コメント」ツールバーの「描画ツール」メニューから選べる。メニューから「描画ツールを展開」を選ぶと、図1のように「描画ツール」内のツールも「コメント」ツールバーに表示される)

図2 PDFに直接書き込む文字枠は、枠なしの「テキスト注釈」、枠付きの「テキストボックス」、矢印付きの「引き出し線付きテキストボックス」の3種類。指示は枠なし、修正文字は枠付きで示すなど、用途ごとに使い分けよう。いずれの文字枠もツールを選択してクリックやドラッグで作成する(「引き出し線付きテキストボックス」は「コメント」ツールバーの「描画ツール」メニューから選べる。メニューから「描画ツールを展開」を選ぶと、図1のように「描画ツール」内のツールも「コメント」ツールバーに表示される)

図3 引き出し線付きテキストボックスは、該当箇所を指し示して意見を付けるときに便利。ドラッグする箇所によって移動する部分が異なるので、矢印や文字枠を思い通りに配置できる

図3 引き出し線付きテキストボックスは、該当箇所を指し示して意見を付けるときに便利。ドラッグする箇所によって移動する部分が異なるので、矢印や文字枠を思い通りに配置できる

図4 フォント、文字サイズ、文字色などを変更するときは文字列を選択して「選択したテキストのプロパティを設 定または変更」をクリックし、表示される画面で設定する(1〜3)。枠線や内部の色を変 更するときは枠全体を選択して「色を変更」をクリックし、表示される画面の「塗りつぶし」または「境界」のパレットで色を選ぶ(4〜6)

図4 フォント、文字サイズ、文字色などを変更するときは文字列を選択して「選択したテキストのプロパティを設 定または変更」をクリックし、表示される画面で設定する(1〜3)。枠線や内部の色を変 更するときは枠全体を選択して「色を変更」をクリックし、表示される画面の「塗りつぶし」または「境界」のパレットで色を選ぶ(4〜6)

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