PDFは仕事でもプライベートでも欠かせない存在になってきました。利用する機会が多いだけに、Acrobat Reader DCを使いやすく設定したり、知られざる便利機能を活用したりすると作業効率が大幅にアップします。さらにPDFを編集するためのフリーソフトや無料のウェブサービスも充実しています。しかもWordでもPDFを編集できます。手軽に編集できる仕組みがこんなにあったのかと驚くこと請け合いです。7回にわたって徹底解説します。
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PDFの操作は、ファイルをAcrobat Reader DCで開き、閲覧するところから始まる。初期画面では上部にメニューバーとツールバー、左側にナビゲーションパネル、右側にツールパネルが配置され、中央にPDFのページが表示される。まずはこの画面表示を、ドキュメントや作業の内容に合わせて見やすくカスタマイズしよう(図1)。

画面を広く使いたいときは、左右のパネルを閉じておくとよい。ツールパネルを閉じても右端にツールボタンは残るが、最下部にある「タスクパネルウィンドウを非表示」ボタンをクリックすると、図1のように非表示になる。
ページの表示倍率はツールバーの「+」(ズームイン)と「-」(ズームアウト)のボタンで段階的に変えられる。ページ全体を表示してレイアウトを確認したり、拡大表示して小さい文字を読んだりと、作業に合わせて切り替えよう。
「表示」メニューの「ズーム」サブメニューにはズーム方法が複数用意されているので、いろいろ試してみよう(図2)。例えば「ダイナミックズーム」を選ぶと、ポインターを上下にドラッグしながら倍率を決められる。ズームを終了するときはツールバーの「テキストと画像の選択ツール」(矢印のボタン)をクリックすればよい。拡大表示しているときは、ツールバーの「クリックして文書をパン」もページ内での移動に便利だ(図3)。

