変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

キャリアアップのために働きながら、大学や大学院に通う人は少なくない。大日本印刷(DNP)のマーケティング本部でグローバルマーケティングを担当する草原仁美さんもそんな1人だ。草原さんは、かつて技術開発職にあった時に、勤務地の長野県から大学院のある東京まで2年間、毎週通ったのだという。くじけそうになった時にはどのようにモチベーションを保つことができたのか? そして草原さんがそこで学んだことは?

長距離バスで長野から東京へ大学院通い

草原さんは、大学卒業後にセイコーエプソンに就職し、インクジェットプリンターの要素技術開発を担当。入社から5年たった2000年代半ば頃に、リスキリングを考えるようになったという。

「私はプリンター本体の開発技術者でした。当時、プリンターはインクカートリッジの販売によって利益を生み出すビジネスモデルが主流だったのですが、プリンター本体でも利益を出す方法はないのだろうか、と考えたのです。そして、エンジニアが市場のメカニズムを理解することが開発貢献、新たな価値貢献につながるのではないかと思い、マーケティングの勉強をしようと決めました」

会社を辞めず、仕事と勉強を両立する方法を模索した草原さんが、学びの場として選んだのは早稲田大学ビジネススクール(WBS)。今は早稲田大学大学院経営管理研究科がその名で呼ばれているが、当時は早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻(MOT)という研究科だった。講義は当時は金曜と土曜に行われるスタイルで、オンライン授業などもなく、会社は長野県にあったので、毎週東京まで通うことになった。

「月曜から木曜はエンジニアとして働き、木曜夜の最終バスで東京に向かいました。会社勤めの日は時間的な余裕がないので、長野と東京の移動時間に勉強して、長距離バスの中でリポートを書いたりしましたね」

会社員と大学院生の二足のわらじだけでも大変だが、草原さんの場合は、長野から東京に毎週通うことで、さらに時間的、経済的な負担も増える。金曜日は会社を休まなければならず、同僚の理解も必要だ。くじけそうになった時に草原さんが必ず思い出していたことがあったという。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック