ハワイ これまでとはひと味違う視点で楽しむヒント

吹き渡る風が心地よく眺望が素晴らしい。常夏の島ハワイは訪れたい旅先の筆頭のひとつになっている

海外への門戸が再び開かれてきた昨今、行きたい旅先の筆頭のひとつがハワイだろう。2019年には計約1000万人以上が各国から押し寄せ、日本からの渡航者も150万人以上に上った。コロナ禍を経た今、ハワイは楽園を持続させるために配慮ある旅のスタイルを旅行者に提案、ハワイ州観光局は「マラマハワイ(ハワイを思いやる)」というスローガンを掲げている。従来とは違った視点でハワイを楽しんでみるのはどうだろう。

ワイキキのラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキビーチ」は今、「日本の皆様、おかえりなさい」という日本からのゲストのみを対象としたプランを実施中だ。12月1日までに予約し、23年6月30日までに4泊以上宿泊すれば滞在費から200ドルを割引または食事やスパに使える同額のクレジットを付与するという内容。現地でマラマハワイへの取り組みなどを取材した。

名称に「レジデンス」とあるように、このホテルはオーシャンビューの552室全室にキッチンと洗濯乾燥機を備え、住まうような気分で滞在できる。皿なども備え付けなので、ホテル1階のスーパーなどでデリを調達し、「ラナイ」と呼ばれるベランダやバルコニーで常夏の島の風を感じながら、食事するのもハワイらしい。円安が続く昨今、朝食・ランチの食費も侮れないが、こうすればリーズナブルでもある。

ローカルベンダーが毎日午後、グアバなど旬のフルーツを使ったアイスクリームを無料でサービスしてくれる

子供用滑り台もあるファミリープールやジャグジーのある大人用のプールなどがあり、毎日午後には旬の素材のアイスクリームを無料提供するカートが登場する。このアイスをはじめルームサービスのスナック、スパのトリートメントアイテムなどはハワイ産のものを採用し、地元のビジネス振興にも寄与しているという。そのせいもあってか、ゲストも自然とローカルのものに触れる機会が多い。

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ホテル滞在者には無料の特典