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デジタル社会、デジタル庁、デジタルトランスフォーメーション(DX)、デジタルアダプション(デジタル定着)――。毎日のように目にする「デジタル」ですが、そもそもその意味をご存じですか? デジタルの意味や性質を知らずして、デジタル化の波を乗り越えられますか?

ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の有名教授らがデジタルの本質を分かりやすく教える『教養としてのデジタル講義』から、そもそもデジタルとは何か、どんな性質があるのかをお届けします。まずは本書の一部を再編集して紹介します。

◇     ◇     ◇

デジタルですっかり変わってしまった

10年以上前に私たちがこの本を書こうとしたわけは、デジタル革命によって人々の暮らしのほぼすべての面が根底から変わりつつあった当時、社会が賢い選択をするためには、デジタル技術の基本的な原理と、人間社会でのその応用を理解しなければならないということに気づいたからだ。

プライバシーに対するテクノロジーの影響がますます大きくなっていることは、誰にとっても何の驚きでもないはずだ。顔認識技術は、今やいたるところで利用されている。携帯電話のアプリは、私たちの一挙一動を追跡している。話者認識ソフトウエアは、政府でも営利目的の民間の組織でも一般的に使われている。

2020年の新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、デジタル革命の意味やその影響力の大きさがこれほどまで世間の脚光を浴びるようになるとは、誰も予測できなかった。ほんの数週間で、幼稚園から大学院にいたる教育機関は「バーチャル」になった。6歳の子どもが、ビデオ会議を完璧にこなせるようになったのだ。また、オンライン注文が、日常のニーズを満たすための主な手段となった。そして、テレワークは当たり前になったが、これは10年前には想像もつかなかったことだし、そのさらに10年前には到底不可能なことだった。

そこで、デジタルの世界が「どういうものか」、そして「その仕組みとは」をそれぞれ深く理解することが、この革命が続いている世界での賢い選択につながるのではないかと、私たち筆者は期待も込めて考えた。

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