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男性もスムージーにはまる 新生「東急フードショー」

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NIKKEI STYLE

東京で新宿駅・池袋駅と並ぶ3大ターミナル駅といわれる渋谷駅周辺では、再開発プロジェクトが進んでいる。日々激変する姿に驚かされるが、2021年7月には、「渋谷 東急フードショー」がリニューアルオープンした。渋谷駅前の複合商業施設「渋谷マークシティ」の一階と地下一階、渋谷駅直結の「しぶちか」にまたがる新施設である。今回はその「渋谷 東急フードショー」のうち、「しぶちか」にある、総菜店がそろった「デリゾーン」の見どころを紹介する。

開業21年でリニューアル、渋谷により密着「東急フードショー」

今でこそ「デパ地下」は日本のグルメスポットの一つとして確立しているが、普及のきっかけは00年、21年前の東急フードショーの開業だという説がフードビジネス界にある。

現在40代後半の筆者は、00年の開業当時のことをよく覚えている。デパ地下自体はそれ以前にもあったが、目立たない地下フロアで、贈答品用のお菓子や高級つくだ煮、ウナギなどを静かに売っている場所、というイメージだった。

しかしフードショーに初めて足を踏み入れた当時、フロア全体の明るさや、総菜がガラスケースに並んでキラキラ輝く姿、そしてそれを販売するスタッフと客の間の熱気に衝撃を受けた。子どもの頃に見た、昭和の商店街の活気が、そのまま再現されたようだったのである。

今回のリニューアルで、フードショーは「スイーツゾーン」「生鮮・グロサリーゾーン」「デリゾーン」と3つのエリアが新設されたが、本稿では働く人がランチや夕飯をすぐに買い求められる「デリゾーン」の注目店を5店取り上げる。

1店目はみんな大好き、ラーメンから。デリゾーンはJR、東京メトロ、京王井の頭線の乗り口をつなぐように広がっている。その中でも、井の頭線側に一番近いところにあるのが「蔭山樓(かげやまろう)」だ。自由が丘に本店を構える中華の人気店で、名物の『鶏白湯(とりぱいたん)塩そば(968円)』がイートインで食べられる。

手羽先を8時間煮込んだとろとろの濃いスープに、もちっとした中太麺がからんで非常にうまい。テークアウトもあり、同店のもう一つの看板料理、フカヒレメニュー各種が購入できる(汁そばはイートインのみ)。

「蔭山樓で初めての、持ち帰りもできる店としてオープしました。うちをご存じの方は『蔭山樓がフードショーにもできたのね!』と喜んでくださいます。『フカヒレ弁当(1480円)』や『フカヒレ姿煮(2880円)』は、濃厚な鶏白湯スープに食感の強いフカヒレを浮かべたぜいたくな商品ですが、午前中で売り切れてしまう日もよくあります」(店長の長田樹佳さん)

圧巻!50種以上のフライや串カツがぎっしり

2店目は斜め向かいの「PARIYA DELICATESSEN(パリヤ デリカテッセン)」へ。00年の開業時からあり、毎週入れ替わるデリメニューが女性に強く支持されている。筆者も大好きな店だ。

週替わりのメイン(5種)・サラダ(5種)・サイド(副菜、4種)と、ご飯(白米・玄米・週替わりのご飯)からそれぞれ1種選び、オリジナルの弁当を作れる。どのメニューも安定しておいしいが、組み合わせによって野菜中心でカロリー控えめにも、逆に揚げものやポテト類を多めにしてがっつり食べたい人向けにも、どちらにも調整できるのが心憎い。

「もうレシピは数百ではきかないほど増えましたが、お客さまが飽きないよう工夫しながらも、人気メニューは繰り返しお出ししています。うちは会社勤めの方のご利用が圧倒的に多いですね。リニューアル前にあったジェラートはスペースの都合上取りやめ、ほかの店舗で大好評だったケーキの取り扱いを始めたのでぜひご利用ください」(運営会社のマッシュライフラボの伊東茂洋さん)

さらにデリゾーンの中央へと進んでいこう。目を引くのが「あげもの専門店 SAKUMARU(さくまる)」だ。コロッケにトンカツ、串カツなど揚げ物がぎっしり、オブジェのように並ぶ姿は壮観。全国の有名百貨店で総菜を販売する宮崎食品(大阪市)が立ち上げた新ブランドで、50種以上のフライや串カツを販売する。

揚げ物はテークアウトするとしんなりして、おいしさの半分はあきらめないといけない気がするが、同店のものは時間が経ってもさくっとして味わい深い。この秘密は衣か、油か……。

「詳しくは企業秘密ですが、油は複数のメーカーから厳選し、味が良い生パン粉を使って、売り場の裏のキッチンで毎日揚げています。ただ、揚げたてをすぐに食べないので、食材によって揚げ時間も微妙に変えるなど、あらゆる要素でこだわっています。『ここのコロッケやトンカツは胸焼けがしない』と購入してくださるリピーターさまが男女共に多いです」(店長の上田豊樹さん)

ちなみによりカリット感を復活させたいなら、アルミホイルにのせてトースターで1~2分焼くか、油なしのフライパンで少し転がして火を通せばOKとのこと。

次はJR渋谷駅よりの「千駄木腰塚(せんだぎこしづか)」へ。文京区から台東区にまたがる谷中・根津・千駄木周辺の谷根千(やねせん)エリア発の肉の専門店だ。コンビーフやハム、ローストビーフなどの肉系つまみが多数並ぶ。筆者はグルメな主婦の友人にここのコンビーフを教えてもらい、ハマった。一般的なハムやベーコンよりお高めだが、どれも肉のうま味が凝縮して、濃厚なのに素朴で食べ飽きない。なぜこんな味が出せるのだろう?

「千駄木の本店は1949年創業で、当時社内にいたがんこ職人考案の作り方を70年間変えずにご提供しているからでしょうか。コンビーフやハムは、それぞれどの産地の豚肉を使うと最もおいしくなるという値があり、余分な味付けはしない秘伝のレシピでお作りしています」(専務の羽生絹子さん)

客は男女問わず、年齢層も幅広いという。切ってすぐ食べられる商品が多く、緊急事態宣言中は晩酌のお供にまとめ買いする客が多かったそうだ。

ダイエットや体づくりがテーマ「筋肉食堂」の新ブランドも

いろいろ買い込み、そろそろ帰ろうとフードショーを出て改札に向かうと……。以前はなかった、外の通路にも店が開いている! パステルカラーと独特の店名が目立つ「野菜と果物とたんぱく」に立ち寄ってみた。

ここはダイエットや体づくりに励む男性客に人気の飲食チェーン「筋肉食堂」の運営会社、TANPAC(東京・渋谷)がマーケティング事業を展開するトレンダーズ(東京・渋谷)と共同で手掛ける新ブランドで、サラダや野菜やフルーツたっぷりの『たんぱくスムージー(680円)』やエンドウ豆のタンパク質を配合したパスタなど、いかにも女性好みの商品が並ぶ。しかし店長の神山ちえみさんいわく、男性客の利用が非常に多いそうだ。

「渋谷の街のイメージから、開業前は働く女性のお客さまを多く見込んでいたのですが、2~3割は30代からシニアまでの男性で我々も驚いています。平日にいつもスムージーを買っていかれるヘビーユーザーの40代男性もいます」

男性客に一番人気の弁当『皮なし鶏もも肉のケイジャングリル(880円)』を買って帰った。辛いチキングリルに卵白の卵焼きが入っている。後で食べて、大変失礼ながら想像以上においしくびっくり! 「栄養と味」という、一見相反するキーワードを両立させたのがすごい。通路側でさっと立ち寄れる便利さもあり、確かに男性客に受けそうだ。

東急フードショーの事業主体である東急百貨店の広報担当者によれば、今回のリニューアルテーマは「渋谷ローカライズ」。"世界初出店"といった希少性よりも、東急沿線の人気店など渋谷になじみのある店を選んで、渋谷駅の利用客や近隣の住民、オフィスワーカーが日常使いできるような親しみやすい売り場を目指したそうだ。

今回はこの5店のみだったが、デリゾーンだけで54店舗も営業し、隣のスイーツゾーンと生鮮・グロサリーゾーン(計50店)にも、まだまだ見どころがたくさんあった。

緊急事態宣言中の外食制限や自粛に疲れてしまった今、足を運んでこの令和の商店街の活気を体験し、元気を取り戻してみてはいかがだろうか。

(フードライター 浅野陽子)

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