変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

1階エスカレーター奥のランキング入りした本を並べる書棚で展示する(八重洲ブックセンター本店)

1階エスカレーター奥のランキング入りした本を並べる書棚で展示する(八重洲ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。9月初めに2023年3月の閉店を発表して以来、来店客は上向いており、入国制限が緩和されたこともあって外国人客の姿も見かけるようになった。ただ、ビジネス書に関してはヒットする新刊が乏しく、息の長い売れ筋が目につく。そんな中、書店員が注目するのは、すばやく成果を出すための仕事術を解説した歴戦の経営コンサルタントの著作だった。

自ら応用し体系化

その本は坂田幸樹『超速で成果を出すアジャイル仕事術』(ダイヤモンド社)。著者の坂田氏は経営コンサルティング会社、経営共創基盤(東京・千代田、IGPI)の共同経営者(パートナー)の1人だ。外資系コンサルや企業再生会社のリヴァンプなどをへてIGPIに入ると、13年にシンガポールに拠点を移し、多国籍チームを率いて内外の企業、政府機関などのプロジェクトに参画している。

著者はコンサルで関わったソフトウエア開発が絡むプロジェクトでアジャイル開発と出合った。アジャイル開発とは、「小さな単位で柔軟にシステムの実装とテストを繰り返すことで全体の開発期間を短縮する方法」で、これに刺激を受けた著者は、その手法を自らの仕事に応用、工夫しながら体系化した。その仕事の進め方が本書で解説するアジャイル仕事術だ。

著者はこの仕事術を5つの力に分けて解説を試みる。「構想力」「俊敏力」「適応力」「連携力」「共創力」の5つだ。仕事術のアウトラインを示せば、チームの各人が「構想力」を持って自律的に考え、「俊敏力」と「適応力」ですばやくアウトプットして外部からのフィードバックをもとに柔軟に変化させ、チーム外の力を「連携力」で取り込み、「共創力」でチームの力を高め、成果を出すということになる。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック