エッセーとは全く別物 essayに説得力を持たせるには?
書いて話せる!サリー先生の英語術今回は23回目です。前回は「英語スピーチなんて怖くない!まずは自己紹介からでOK」として、スピーチの基本構成と工程を使ってスピーチ原稿のライティングに挑戦しました。この連載のタイトルは「書いて話せる!サリー先生の英語術」です。書ければ話せる、逆に書けないものは話せないというコンセプトで、ライティングの側面から英語スピーキングのスキルアップを狙っています。
日本語の「エッセー」とは全く違う
ここで質問です。英語のessayとは何のことか、ご存じでしょうか。英語のessay writingは、日本語の「エッセー」とは全く違います。
答えは「ある主題に対して、構成された説得力のある文章を英語で書くこと」です。これに対して、日記やジャーナルなどは「フリーライティング」と言われます。英語学習として、まずフリーライティングで和文英訳を練習してから、徐々にこのessay writingに移行していくのがよいと思います。
実際に社会人の生徒さんはレッスンでほぼABCからやり初めて、単語で予定を書く→日記を書く→テレビや映画の感想を書く→メールを英語で書く→チャットをやる→essayに挑戦していく……というやり方で基礎からマスターします。「ビジネスメールなどを書くのが速くなってうれしい!」「フリートークや雑談が怖くなくなった!」というご感想をたくさんいただいております。
実績が出ているこのやり方はこちらの連載のアーカイブにありますので、最初から順に基礎からおさらいして徐々にessayを書けるようにしていきましょう。諦めないことが一番大事ですよ。
それでは前回の復習をしましょう。スピーチの基本構成は 1. Introduction 2. Main body 3. Conclusion です。ハンバーガーのように、1と3のバンズで2の野菜や肉を挟んであげるイメージでしたね。
またエッセーライティングの4つの基本工程は 1. Planning=計画 2. Organizing=アウトライン 3. Drafting=ドラフト・下書き 4. Revising=見直し でしたね。特に1のPlanning=計画はとても重要で、ここをすっ飛ばすと行き当たりばったりの英文原稿になってしまいます。慣れてくれば頭の中でこの1ができるようになりますが、それまでは紙やパソコンに書いて「アイデアの見える化」をしていきましょう。見える化ではブレインストーミングとマインドマッピングを使います。
前回は私自身の例を使って一般的な自己紹介を書いてみましたが、今回は皆さんが仕事で自己紹介をするのに役立つビジネス編についてプロトタイプを使ってお届けします。まずは自分自身の仕事のことを話すために役立つ単語、表現をご紹介します。以前はsalesman, policemanと言ったりしていましたが、現在はmanを使用しないのでsalesperson, police officerと言います。事務員や会社員はoffice clerkやoffice workerが一般的ですが、言った後で具体的に仕事の内容や部署を説明した方がいいですね。
【職業の英語】
営業 salesperson
薬剤師 pharmacist
受付 receptionist
介護士 caregiver
研究員 researcher
(中学)高校教師 junior/high school teacher
小学校教員 elementary school teacher
エンジニア engineer
SE systems engineer
消防士 firefighter
銀行員 bank clerk
公務員 civil servant
専業主婦/主夫 full-time homemaker
通訳 interpreter
整備士 mechanic
翻訳家 translator
弁護士 lawyer
警察官 police officer
看護師 nurse
プログラマー programmer
アナリスト analyst
コンサルタント consultant
会計士 accountant