Men's Fashion

高級スーツにポロシャツ 仕事服、今の「きちんと感」

How to

ビジカジの新ルール(2)

2021.11.6

MEN'S EX

ビジネススタイルに「ニューノーマル」や「オン・オフのシームレス化」という概念が定着した今、もう一度しっかり考えておきたいのが「ラクにする」の捉え方。一つ間違えて「ラク=ゆるくてOK」と解釈しては、仕事での印象が台無しになりかねない。常に心に留めておきたいのは、「ラクに、かつきちんと見せる」ということだ。本特集では、これからのビジネスカジュアルできちんと好感度を保つための新しい服たちを、簡単に覚えられるルールとともにご紹介する。




最高級スーツをポロシャツinで普段使いする

一張羅のスーツは、ここぞというときにドレスアップして着るもの……そんな固定観念に縛られては損。洒落(しゃれ)者たちは今、最高級の仕立て服をドレスダウンして日常使いしている。その常とう手段が、ポロシャツをインしてシンプルにこなす装いだ。本当にいいものを、気負わずに楽しむ。これが今のムードなのである。

New Rule 06 スーツ 洒落者再注目の鹿の子ポロをin

フレンチトラッドリバイバルの追い風もあり、ウェルドレッサーの間で人気再燃中なのが鹿の子ポロ。あえて本格スーツと合わせることでトラッドとエレガンスのコントラストが生まれ、洒脱(しゃだつ)さにつながる。着込んでヨレたものを合わせても粋だ。

CICCIO× LACOSTE(チッチオ×ラコステ)=上

格調高いスーツにあえてスポーティーなポロを

ナポリ仕込みの技を振るうチッチオのスーツにラコステの定番ポロをイン。清れつで品格にあふれたスーツに、あえてスポーティーなポロを挿すツイストが洒脱の要だ。スーツ63万8000円~〈オーダー価格〉(チッチオ ジャパン) ポロシャツ1万5400円/ラコステ(ラコステお客様センター)

New Rule 07 スーツ いまや定番のニットポロをin

より手軽にドレスダウンを実践したいなら、鹿の子よりドレッシーなニットポロが合わせやすい。襟ボタンは一番上まで留めて、ミニマルに着こなすと胸元がだらしなく見えずきれいにまとまる。ここでは黒を合わせたが、差し色を効かせても◎。

SARTORIA CAVUTO×JOHN SMEDLEY(サルトリア カヴート×ジョン スメドレー)=下

仕立て服にも映える名門ニットポロの気品

こちらはよりオーソドックスな合わせ。名門ジョン スメドレーのニットポロなら、フィレンツェスタイルの仕立て服にもすんなりハマる。今や秋冬の定番技だ。スーツ50万円~〈オーダー価格〉(サルトリア カヴート) ニットポロ3万6300円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)

ノータイ時の首元演出を知る

ノータイ&襟なしインナーが主流になりつつある現在。Vゾーンのシンプル化が進むなかでこれまでとは違う首元演出法が今後は必須になってくる。たとえば、こんな実践例を試してみよう。

New Rule 08 ネックウエア ネックウォレットをアクセサリー感覚で

ミニマル財布の派生系として、各社から提案が増えているネックウォレット。電子マネー、交通系ICカード、社内用IDカードなどのケースをひとつでこなせる便利なアイテムだが、サッパリとしがちなビジカジスタイルでは装いのアクセントになるという副次的効果もある。機能とデザインを両立した一品を選べばメリットも二倍だ。

LʼARCOBALENO(ラルコバレーノ)

イタリア製×高級素材で見た目のクラス感も満点

フランスの高級タンナー、アルラン社製ゴートスキンやエクセラジップなど、高級素材にこだわったネックウォレット。札入れ、計7枚のカード入れ、ジップ式の小銭入れに加え、スマホポケットも備わり多機能も光る。ストラップは着脱可能。縦11×横9×マチ2㎝。4万1800円(エンメ)

ジャケット7万1500円、パンツ3万8500円/以上フィンジャック(シップス 銀座店) ニット2万4200円/グランサッソ(エスディーアイ) メガネ〈参考商品〉アリエストロ(青山眼鏡)

New Rule 09 ネックウエア 細身スカーフでモックネックを彩る

クルーネックとタートルネックの中間的ルックスで人気を高めているモックネック。ビジカジにも活躍するインナーだが、色選びによっては少々首周りが寂しく見えることも。そこで重宝するのがスカーフをチラリと見せてアクセントにする技だ。細身タイプなら折り畳む必要もなく、よりラクに実践できる。

ROBERT FRASER(ロバート フレイザー)

適度なボリューム感でニット下にもスッキリ収まる

一般的なスクエアスカーフの場合、細く折り畳んでから巻く必要があるが、こちらは最初から8㎝幅にデザインされているためサッと巻くだけでOK。首元にボリュームが出すぎないのも魅力で、ニットの下に合わせるのにも絶好の使い勝手だ。9900円(アイネックス)

スーツ18万7000円/デ ペトリロ(シップス 銀座店) ニット3万4100円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)