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ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は2~3カ月に1度訪れている準定点観測書店の三省堂書店有楽町店だ。新型コロナウイルスの新規感染者は再び拡大しているが、土曜日に来店客が増えるパターンは大きく変わっておらず、ウィズコロナのリアル書店の使い方が定着してきている様子だ。そんな中、書店員が注目するのは、社長や役員を相手に「話し方の家庭教師」を務めてきた著者が「雑談・会話の鉄人」になる具体的な方法とそのためのメンタルの鍛え方を教えるコミュニケーション術の本だった。

雑談力・会話力に絞って編集

その本は岡本純子『世界最高の雑談力』(東洋経済新報社)。著者の岡本氏はエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジストを名乗る。新聞記者やPRコンサルタントをへてエグゼクティブ向けのコミュニケーションコーチとして独立、これまで社長や企業幹部1000人超にコミュニケーションノウハウを教えてきたという。2020年には自身のノウハウを明かした『世界最高の話し方』を刊行し、ベストセラーになった。

その続編とも言える本書は、「さらに深掘りした具体的な『話し方の必勝ルール』をもっともっとご紹介しよう」と、まず「雑談力・会話力」編として編集されたと執筆の背景が説明される。副題に〈「人生最強の武器」を手に入れる!「伝説の家庭教師」がこっそり教える一生、会話に困らない超簡単50のルール〉をうたい、雑談力・会話力のルールとそのためのメンタルの鍛え方を合わせて50項目、7つの章に分けて紹介している。

プレゼンや交渉といったビジネスの表舞台での話し方ではなく、雑談に焦点を当てているのが本書の大きな特徴だ。第1章は〈雑談・会話の達人になるカギは「超質問力」〉と題し、〈雑談は話を「する」より「させる」でうまくいく〉〈「たったひとつの質問」で、雑談を深化させる〉などのルールを紹介する。5W1Hに「3つのお」(①お好きですか?②おすすめですか?③思いますか?)を組み合わせる質問の仕方を〈質問の万能調味料〉と紹介するなど、ルールの中身もわかりやすく具体的だ。

階段を上がった正面にある2階のビジネス書売り場のメインの平台に手書きの店頭販促(POP)を添えて4列並べて展示する(三省堂書店有楽町店)

階段を上がった正面にある2階のビジネス書売り場のメインの平台に手書きの店頭販促(POP)を添えて4列並べて展示する(三省堂書店有楽町店)

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