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写真はイメージ(PIXTA)

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このコラムのVol.1「仕事力→ビジネス英語→雑談英語 段階踏んで仕事円滑」と、Vol.2「持ちネタを英語に変換 備えあれば英語雑談は怖くない」では、連載のプロローグとして、仕事のスキル全般における英語雑談の位置づけや、テーマ選びなどについて書かせていただきました。ここからは、いよいよ実践編! 具体的な英語のフレーズも交えながら「英語雑談のコツ」をご紹介していきます。

当然のことながら、英語での雑談の相手は外国人です。自分が知っていて、相手がそれほど知らないテーマと言えば、「日本のこと」ですね。今回はそれを取り上げます。

自分が知っている日本の会社や業界の話をしよう

<例文1>
Do you know ABC company? This is an interesting company. ABC is the first company doing XYZ business in Japan. It is famous for people in this industry.
ABC社って聞いたことがありますか? 面白い会社なのですよ。XYZビジネスを日本で最初に始めた会社です。業界関係者には有名です。

外国のマーケットを理解するのは、結構難しいものです。日本人のビジネスパーソンであれば、日本企業の社名を聞いただけで、その企業が有名かそうでないか、また有名であればどんな事業をしている会社か、かなりわかると思います。

それが、フィリピンの会社とかスイスの会社、中国の会社とかになると、わかる範囲は劇的に狭くなりますよね。

日本に来てからあまり年数の経っていない外国人にとっても同様で、日本の会社についてはよくわかりません。そこで、日本の会社、特にユニークな会社に関する話題は、興味深い雑談になるわけです。

<例文2>
Have you heard that the majority of companies over 200 years old in the world are in Japan? This sake is made by a 400-year-old brewing company.
世界の創業200年以上の企業の半分以上が日本企業って聞いたことがありますか? ちなみにこの酒造メーカーも400年前に創業したと聞いています。

世界の長寿企業の中で、創業100年、200年の企業の数は、日本が一番多いそうです。これ自体も雑談のネタとして十分ですし、例えば、日本の長寿企業の話を、身近な製品の話題と合わせて話すこともできます。相手の国の長寿企業の例を聞いてみても、話がはずみそうですね。

<例文3>
Have you heard of human capital management? It's a recent topic. The U.S. Securities and Exchange Commission made its disclosure mandatory since 2020. According to ISO 30414, one of the most advanced and leading disclosure guidelines, there are many indicators in which Japanese-style companies have an advantage, such as turnover rate, recruitment costs, internal transfer rate, internal promotion rate, etc.
人的資本経営って聞いたことありますか? SECがアメリカで2020年に開示を義務化したのが最近のトピックですね。中でも先進的な、有力な開示ガイドラインの一つISO30414によれば、日本的な企業が有利な指標も多くて、離職率、採用コスト、内部異動率、内部昇進率など、いろいろあります。

こんな形で、最近の時事的な話題から入って、日本企業の特徴や、自分や身近な人の職場のケースなどを話してみるのも面白いですね。まさに「ちょっと知的な」英語雑談になると思います。

<例文4>
Have you been to a conveyor-belt sushi restaurant? The conveyor-belt system was invented by Mr Shiraishi in 1958. At first, he called it "orbiting satellite Sushi", inspired by the first satellite, Sputnik-1, in 1957.
回転ずしの回るレーンは、1958年に白石さんという人が発明したそうですよ。最初は、前年に打ち上げられた世界初の人工衛星スプートニクにちなんで、「人工衛星廻る寿司」というキャッチフレーズにしていたそうですよ。

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