キープ・ママ・スマイリング「にんじんとオレンジの食べるスープ」(95グラム)、「大豆ミートのキーマカレー」(90グラム)

入院中の子供に付き添うママの健康にも配慮

小児病棟に入院している子供をケアするために、母親が泊まり込みで付き添うケースは少なくない。授乳やオムツ替え、沐浴(もくよく)や回診への対応など、やるべきことがたくさんあるからだ。しかし、病院側には母親をサポートする態勢が十分整っていないところも多い。基本的には食事の提供がないし(病人ではないから)、夜間も簡易ベッドで横になる程度だから、睡眠の質が落ちる。そんな生活を長期間続けていると、体調を崩してしまう母親も少なくないという。

そんなつらい環境下にいる母親たちを、主に食事面でサポートしようと活動しているのが、NPO法人「キープ・ママ・スマイリング」(東京・中央)だ。これまで病院に栄養豊富な弁当を届けたり、キッチンカーを手配して作りたての食事を提供したりしてきた。オリジナルの缶詰「にんじんとオレンジの食べるスープ」と「大豆ミートのキーマカレー」も、忙しい最中でも手軽に栄養を摂れるように工夫されている。どちらも野菜本来のうまみがあり、ナチュラルな味わいで食べ飽きないところがいい。

また、缶詰の製造は障がい者が働く加工施設が担っている。製造段階から消費に至る段階まで、その開発目標はSDGsの目標の3番目「すべての人に健康と福祉を」に一致しているのだ。

ちなみに「にんじんとオレンジの食べるスープ」「大豆ミートのキーマカレー」は現在、新型コロナウイルスで長期入院中の子供に付き添う家族へ無料配布されており、一般販売はされていないので、あしからず。