営業職の年収は上昇傾向に

――ベンチャー企業、特にクラウド経由でサービスを提供する「SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス、サース)」系の企業の求人が増えているようです。具体的な人材流動の傾向は、どうなっているでしょうか。

SaaSやサブスクリプションと呼ばれる、いわゆる月額利用モデルのビジネスを中心に、営業職の求人数は増加しています。そしてこれらの求人は、インサイドセールス、フィールドセールス(顧客をじかに訪問する、従来型の外回り営業)、カスタマーサクセス(販売後の顧客フォローを主に受け持つ営業職)などの専門性の高い即戦力を採用する目的で出ているケースが多いです。

さらに今、転職市場での営業職の年収も上昇傾向にあります。年収が上がっている理由の1つには、SaaS系の企業が大手企業の求人に勝つための1つの方法として、年収の引き上げで魅力付けを行っていることが考えられます。

しかし、実力に見合わなければ、入ってから当然苦しくなりますから、ギャップが生じてすぐにさらなる転職を余儀なくされるという実態もあります。自分のキャリアやスキルをしっかり見直して、活躍できる場所かどうかを見極めて転職しないと、ミスマッチが起こると思います。

ベンチャー業界の人材流動は以前から活発で、今も引き続き盛んです。最近増えているのは、大手企業からベンチャー企業や中小企業への移動です。大手企業が社員に早期退職を促したことなどが影響しているのかもしれません。

大手が扱う商品には、受注を得るまでに数年かかるものもあります。その間にどんどん実績を上げていく周囲を見て、「いつまでもこのままで大丈夫だろうか」と、自分のキャリアに不安を感じて転職に踏み出す人も多くなってきているようです。

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