つまみ、酒、ラーメンも本格的な大衆食堂 東京・湯島

dressing

2022/6/13
「大衆食堂ゆしまホール」のスペシャリテ「こぼれ麻婆豆腐」

食事だけでもよし。アルコールと合わせてもよし。一人でも大人数でもよし。自由なスタイルで飲食が楽しめるのが「大衆食堂」の醍醐(だいご)味。

どこか懐かしい響きのあるワードだが、2020年10月に下町の雰囲気漂う湯島にオープンした「大衆食堂ゆしまホール」は「令和の大衆食堂」と言えるようなざわめきが1日中広がっている。

湯島駅から歩いてすぐの「大衆食堂ゆしまホール」は、クラシックなのれんと「湯」のネオンの対比が面白い外観が目印。

店内も同様にノスタルジックでモダンな雰囲気がいっぱいで、壁一面に貼られたメニュー札を見ていると「さぁ、何から食べようか?」とワクワクしないわけがない。

「ごはんだけサクッと食べても、お酒を飲んでも、いろいろ選ぶ楽しさを感じながら、自由に過ごしてほしい」と、店主の松田剛さん。

その言葉通り、店内はくつろいだ雰囲気がただよい、みんな笑顔なのが印象的だ。

しかし、次々に運ばれていく料理を見ていると、どうやら「居酒屋風メニュー」という言葉では片付けられない様子。どれもこれも本格的で見た目も個性的。

そんな「大衆食堂ゆしまホール」のスペシャリテとはいったいどのような料理なのか? さっそくイチオシのメニューを紹介してもらった。

まずは驚きのビジュアルの「こぼれ麻婆(マーボー)豆腐」。

「こぼれ麻婆豆腐」はマーラージャンとトウバンジャンで調味した本格的な味

インパクトある見た目に誰かがオーダーすると他の席がまた注文……という「食欲の連鎖」を起こしている。しかし、こちらのメニュー、見た目だけではない。

自家製の台湾ミンチ(台湾ラーメンや台湾まぜそばにのっている日本生まれの味付けそぼろ)をたっぷり使い、マーラージャンとトウバンジャンで調味した味は驚くほど本格的。

うま味とコクがいっぱいに広がり、ひと口食べるともうひと口……と、もうスプーンが止まらない。

味はしっかりしているが辛味は強くなく、ビールを、そしてライスをくださいと言いたくなることうけ合いの逸品だ。