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社員の副業を解禁する企業が増えるなど、副業を歓迎する社会のムードが高まっている。一方で、「副業を始めたいが、何から手をつけたらいいのか」と悩む人は少なくないのではないか。そこで、NTT西日本に勤務するかたわら、様々な活動を副業として実践してきたパラレルパートナーズ社長の及部一堯(およべかずたか)さんに「副業人材として活躍する方法」についてインタビューした。前編は、副業の始め方のポイントだ。

ボランティアやプロボノから始めよう

――これから新たに副業を始めたい人は、何から始めればいいでしょうか。

「副業を始めるまでには大きく分けて3つのステップがあります。1つ目は、多くの人と出会って目標にしたい人を見つけること。私自身は、異業種交流会やNPO(非営利組織)・NGO(非政府組織)などのイベント、経営者やアーティストの集まりなどに幅広く参加していました。人との出会いには様々な気付きや学びがあり、目指したい人を見つけてその努力してきた過程や方法を聞くと、すべきことが明確になります。今ではウェブ上で簡単にイベントを探して参加することができます。飲み会でもいいので、自分で小さなイベントを主催するのも1つの手。その過程で得られるものが大きいです」

「2つ目は、1歩踏み出してボランティアや仕事で培ったスキルを無償で提供するプロボノ活動に取り組むこと。プロボノ活動を支援する団体もあるので、登録してみるとよいでしょう。収入を得ることではなく自己成長や社会貢献などを目的とし、自分がどういうことに取り組むと面白いと思えるのか、楽しいと感じるのかという点に重きを置いて人生経験を増やしてください。営利目的ではないぶん、心の豊かな人と出会う機会が多いように感じます。この過程はマラソンを走るための練習にあたります。社会で経験を積みながら心や身体を鍛えるとともに、自分の活動ペースを把握しましょう」

インタビューに答える及部一堯さん

インタビューに答える及部一堯さん

「3つ目はいよいよ副業の実践です。ステップの1つ目、2つ目と進める過程でできた人脈を通じてまずはボランティアから始め、実績を出してから副業にするという方法があります。副業人材のマッチングサイトを利用してもいいでしょう」

「大切なのは段階を踏むことです。最初からお金を得ることを目的に副業を始めるのは、練習せずにフルマラソンに挑むようなもの。自分のスキルが社会で通用するかを試す前に、難しい副業を選択すると、苦しくなってしまいます。ボランティアなど、収入を目的としないことも含めて経験を積み、その流れからお金をもらえるように変わるといいでしょう。まずは自分のやりたいことや生きがいを見つけること。それを続けて深めていくうちに、後から副収入がついてきます」

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