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ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。5月に入って来店客は大きく持ち直している。ビジネス書の売り上げもコロナ禍以前並みとまではいかないが、売れる冊数の水準が一段上がってきた感じだ。そんな中、書店員が注目するのは、記憶を定着することに重きを置いた学習アプリの開発者が開発の過程でわかった効率的な記憶の方法をわかりやすく紹介したスキル本だった。

記憶アプリ「Monoxer」のCTO

その本は畔柳圭佑『記憶はスキル』(クロスメディア・パブリッシング)。畔柳氏は2016年、記憶プラットフォームの開発・運営を手がけるモノグサ(東京・千代田)を共同創業、記憶を定着させる学習アプリ「Monoxer(モノグサ)」の開発に最高技術責任者(CTO)として携わった。「開発する過程でわかった、効率的な記憶の方法をシェアしたい」として書いたのが本書だ。

最近はインターネットの広がりで、検索すれば短時間で求めている情報にたどり着くようになった。このため記憶の重要度が下がったように思われているが、「記憶を通して自分のものにした知識がなければ、情報を活用することができない」と著者は言う。

全体は6章構成。第1章で記憶が人生や仕事を豊かにすることをあれこれ示した後、第2章では記憶の科学といった趣で記憶とはどのようなものかを解説する。スキルとしての記憶を解説するのは、第3章と第4章。第3章では記憶の構造を4ステップに分けて示し、第4章は記憶の定着へ向けたメンテナンスの仕方について解説する。第5章は記憶力が上がるライフスタイル、第6章は自社アプリを含めた記憶ツールの活用法の解説だ。

入り口正面のメインの平台上部の面陳列コーナーに3冊並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)

入り口正面のメインの平台上部の面陳列コーナーに3冊並べて展示する(リブロ汐留シオサイト店)

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