小型リュックか軽快トートか かばん・靴の名作発見2021秋冬 おすすめの靴とかばん(下)

2021/10/26
MEN'S EX

無駄なものはいらない、間違いないものだけが欲しい。そんな機運に応えて、今、絶対に買って損なしの靴&鞄(かばん)を編集部員が厳選。新しいライフスタイルに寄り添う、これからの名作に刮目(かつもく)すべし!




編集部部員&スタッフによる座談会
ファッション エディター 小曽根広光(左)
仕事では革靴が中心。脱ぎ履きしやすいローファー好きだが、最近はスニーカーへ触手が伸びるように。
編集長 平澤香苗(右)
名門靴ブランドのローファーが大好物。次はジョンロブのバイリクエストフェアでオーダーしたい!

靴の名門ブランドによる新機軸

伝統は革新の連続であると言われるように、紳士の国、英国の本格靴ブランドも名門らしい品格を損なうことなく、時代感を巧みに反映させながら進化し続けている。この秋、注目すべき英国を代表する4ブランドの新たな挑戦を堪能あれ。

JOHN LOBB(ジョンロブ)

落ち着いたシボ革の表情が今の時代にちょうどいい

美しいカーフに細かいシボが入ったシュリンクレザーの新作「KILMORY」。ノルウィージャンウエルト製法を採用した重厚感のあるウエルトには、レザーソールの上にラバーグリップを付けた新開発ソールが装着され、スリップしにくい。ドレスラストの木型『8695』を採用したフォルムは、新鮮さもあり今の時代にこそ履きたいと思える。黒カーフもあり。11月発売予定。各17万6000円(ジョン ロブ ジャパン)

かつてないほど繊細で味わい深いシュリンクレザー

小曽根 この秋は、名門靴ブランドも、装いの多様化の流れを受けた新鮮な提案が目立ちます。

平澤 ジョンロブの新モデル「KILMORY」はカントリーラインをほうふつさせるノルウィージャンウエルト製法(※1)でツイードJKなどに合わせたい感じ。

小曽根 かつての武骨さを前面に出した顔つきではなく、今のジョンロブらしいモダンな雰囲気にまとめているのが新しいです。ドレスラストの名作『8695』を使っているのもポイントです。

平澤 ネイビーのラバーグリップも初めて見た気がする。

小曽根 こちらは、新開発のハイランドソールで、グリップ力、クッション性が抜群(※2)なんです。

CROCKETT & JONES(クロケット&ジョーンズ)

新定番ラストに曲がるソールが快適さの要

革靴にも軽さと柔らかさが必須の時代性にフィットしたプレーントウ。ソールは柔軟性を追求し新たに開発。英国のクラシックなラウンドトウを継承しながらも、フィッティングは現代人向けに改良したラスト『379』の採用で、スニーカー通勤並みの快適さを味わえる。8万6900円(トレーディングポスト青山本店)

スニーカー並みの軽さと柔らかさを実感できる

平澤 クロケット&ジョーンズも柔らかさを追求しているね。

小曽根 今、革靴も軽さ、柔らかさが求められる時代ですからね。屈曲性にこだわり、新開発したスーパーフレックスレザーソールを採用(※3)しています。

平澤 これだけ曲がれば、返りも良くて歩きやすそうだね。

小曽根 アッパーもサンドベージュのスエードで軽快な印象ですが、ラストがスマートなのでドレスパンツにも合いますね。

JOSEPH CHEANEY(ジョセフ チーニー)

英国ミリタリーにカントリー要素を加え上品スエードで表現

英国軍にルーツを持つモデルをベースにした新作「ケンゴンH」をスエード素材で仕上げたモデル。ラストは中庸な『175』を採用。モデル名、ケンゴンHのHはハイブリッドの頭文字。トウやサイドのステッチワークなど、カントリー靴のテイストにより汎用性が高い。8万1400円(ブリティッシュメイド 銀座店)

ミリタリー靴をソフトに表現

平澤 チーニーはスエードをうまくアクセントにしているね。

小曽根 これは過去、チーニーが英国軍に供給していたラストと同じものを使った代表モデル「ケンゴン Ⅱ R」をアレンジしたものですね。

平澤 ミリタリー由来のディテールにスエードやステッチなどカントリー要素をうまく融合(※4)させたまさにハイブリッド提案。

小曽根 ミリタリーディテールをやや中和しているので、汎用性も高いと思います。しっかりしたストーリーもあり、アイコンモデルになる予感がします。

EDWARD GREEN(エドワード グリーン)

今どきエレガンスをブラックカーフで表現

2型ともに、新ラスト『818』を採用。スラリとしたノーズが強調され、とても洗練された雰囲気が今どき。右:内羽根プレーントウというフォーマルな形でありながら、目を引く曲線美によってクラシックすぎない雰囲気の「ビューフォート」。20万4600円、左:スラリとシャープなフォルムに仕上げた2アイレットの「バーウィック」。20万200円(トレーディングポスト青山本店) 

モダンクラシックを体現する新ラスト

平澤 一方、エドワード グリーンからはドレッシーさが際立つ新ラスト「818」が登場!(※5)ラストで語られることが多いブランドだけに、これは大きなニュース!

小曽根 右は同ブランドらしいインサイドストレート、アウトサイドカーブのシェイプにのっとりつつ、メリハリのきいたグラマラスな曲線美が魅力的です。左も同じラストですが、2アイレットでノーズが長く見えるため、よりスラリとした雰囲気に見えるのが印象的ですね。

平澤 カジュアル志向が多い中、エレガント系が今、改めて新鮮。各ブランドの新提案に今秋も目が離せないね!

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