スポーティー派?ミニマル派?今、軽快鞄も多様化の時代へ
靴と同様、鞄も軽快化が加速しているのは周知のとおりだが、近年はそのアプローチが以前よりもさらに多様化しているのが特徴的だ。中でも今季は、“スポーティー”、“ミニマル”という対照的な流れに注目。あなたのライフスタイルによりフィットするのはどっち?
■GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)
「手持ちもOK、 背負ってもOKで使い勝手最高!」(平澤)

スポーティーな防水ナイロンと上質なレザーを切り替え、軽快さとクラス感を巧みに両立したシリーズ。
左:バックパックと手提げの2WAYで使える薄マチ鞄。ショルダーストラップは背面のポケットに収納可。縦43×横39×マチ10㎝。20万9000円
右:こちらはワンショルダーと手提げの2WAY。両サイドに備わったメッシュポケットはドローコードつきでセキュリティーに配慮。縦38×横26×マチ20㎝。20万1300円(以上ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
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「ラグジュアリーなミニバッグは今後、大人の定番になりそう」(樗澤)

■DUNHILL(ダンヒル)=左
1960年代のアーカイブにインスパイアされた「GTロックバッグ」。アタッシュのようなハードケースでありながらミニショルダーという独特の素材使いがなんとも新鮮だ。アイコンにもなっている錠前は、鍵でロックすることも可能になっている。縦17.5×横11.2×マチ5.6㎝。32万100円(ダンヒル)
■MONTBLANC(モンブラン)=右
手なじみのよいグレインレザーを採用したミニショルダー。ジップで開閉するメイン収納に加え、フロントにはマグネット式のフラップポケットも備える。小さくても使い勝手は良好だ。シンプルデザインで飽きがこないのもいい。縦18×横11.5×マチ3㎝。6万2700円(モンブラン コンタクトセンター)
異次元級に柔らかい! ニットスニーカーで極上の快適を
優れた伸縮性と柔軟性により、靴下のような履き心地を堪能できるニットスニーカー。ハイテクスニーカーの分野ではもはや定番だが近年はラグジュアリーブランドも積極的に提案。スポーツブランドのものとは一線を画すシックなルックスは、大人の装いにも難なくマッチする。今季の狙い目だ。
「スポーティーすぎないからセットアップにもベストマッチです」(田上)

■BRUNELLO CUCINELLI(ブルネロ クチネリ)=上
ブランドのキーカラーであるライトグレーを基調とした一足。クリーンで都会的な顔つきで、ウールパンツなどと合わせた大人の装いにぴったりだ。甲部分で編みに変化をつけてアクセントとしているのも巧い。14万8500円(ブルネロ クチネリ ジャパン)
■BRIONI(ブリオーニ)=中
すっきりとしたリブ編みのアッパーをベースに、部分的に鹿革を配して高級感をアップ。黒一色で統一されたカラーリングも使いやすいポイントだ。スマートなラウンドトウもエレガントで、細身パンツにも好相性。10万1200円(ブリオーニ クライアントサービス)
■LORO PIANA(ロロ・ピアーナ)=下
ロロ・ピアーナを象徴する、赤みを帯びたブラウンベージュが実に優美な表情。トーンを切り替えたトウ周りや若干太めのリブを配した履き口など、さりげない独創性も光る。ヒール部分にはレザーの切り替えが。9万6800円(ロロ・ピアーナ ジャパン)
※表示価格は税込みです。
撮影=若林武志、伏見早織 スタイリング=宮崎 司(CODE) 文=小曽根広光、伊澤一臣 撮影協力=51% Tokyo
[MEN’S EX 2021年11月号の記事を再構成]
SUITS OF THE YEAR 2021
アフターコロナを見据え、チャレンジ精神に富んだ7人を表彰。情熱と創意工夫、明るく前向きに物事に取り組む姿勢が、スーツスタイルを一層引き立てる。