――21年、シティでは米大手銀として初めて女性がトップに就きました。

「私たちは『多様性のレンズ』を通して人を見る。世界で250人以上の役員は多様性のために何をやるか、チームをどんな構成にしたいか、などを考えなければならない。カードを用いて、目標を目に見える形にする。部下からも評価される仕組みで、達成度合いが報酬に影響する」

「採用、昇進でもリーダーになれそうな人の属性が偏らないよう意識する。組織の上層部に女性や少数派を増やすのはそんな取り組みの積み重ねだ。シティは本社の役員レベルでも男女同数を達成した」

――女性はどんなことを意識するとよいですか。

「日本の女性も野心的であることを忘れないでほしい。楽観的でいること、自信を持つこと。リスクを取り、いろんな仕事を積極的に受け入れることで成果も得られるはずだ」

(聞き手は天野由輝子)

[日本経済新聞朝刊2022年7月18日付]