「オンライン花見」を盛り上げる缶詰 オススメの5品黒川博士の百聞は一缶にしかず(12)

花見のシーズンがやってきた

ウメやスイセンが見ごろを迎え、ソメイヨシノも少しずつ咲き始めた。花見シーズン到来であります。とはいえ、それなりの人数で集合し、桜の木の下で飲食するかつての花見スタイルは、新型コロナウイルス感染予防の観点から今年も難しそう。ならば、オンラインで集合し、画面越しに名桜を眺めるという趣向もありだと思う。各人が工夫を凝らした食べ物・飲み物を用意し、披露しあうのも面白い。そこで今回はオンライン花見で盛り上がれる缶詰を5品、紹介したい。画面越しでも面白さがしっかり伝わるユニークな缶詰を選びましたぞ!

ホテイフーズの「とりチーズ」(70グラム、194円)

「バスチー」ことバスクチーズケーキやパネチキン、チーズタッカルビなどチーズを使った食べ物がここ数年、人気だ。缶詰業界もそのトレンドを抜かりなく取り入れており、チーズ入りの商品がじわりと増えている。

個人的には、缶詰は高温加熱することで殺菌処理するから、チーズを入れたら熱でどろどろに溶けてしまうと思っていた。だが、プロセスチーズを使えば、軟らかくはなるが溶けることはなく、形もちゃんと保たれるそうだ。缶詰メーカーの開発部門は、いつもそんな挑戦をしているのですなぁ。いやはや頭が下がります。

ホテイフーズ(静岡市)のやきとり缶にも、昨秋「とりチーズ」が加わった。炭火で焼いたやきとりを特製チーズソースで味付けし、さらに角切りチーズも加えてあるから、チーズ好きにはたまらない。

鶏肉とチーズの相性がとてもよく、濃厚な味ではあるけれど、クドさがない。ロゼワインとよく合う味だ。また、後引くほのかなうまみがあって、ふと気になって原材料を眺めてみたら、しょうゆが使われていた。これが本当の隠し味であります。価格は通常のやきとり缶より20円高い194円。ちょいとプレミアムなやきとり缶だ。

道本食品の「たくあんの缶詰 梅酢味」(70グラム、330円) 

桜を眺めながら食べるおむすびは格別においしいが、お供にたくあんがあればもっとうれしい。道本食品(宮崎市)の「たくあんの缶詰」は、たくあん専用の大根(白首系大根)を天日に干し、うまみを凝縮してから漬け込むという、伝統的な手法で造られている。透き通るような美しい黄色も、大根の辛み成分が発酵したことで出てくる自然な色だ。だから着色料は一切不使用。梅酢味とこんぶ味、とうがらし味の3種類があって、それぞれ風味が違ってどれもおいしい。

なぜこのたくあん缶をオンライン花見に薦めるかというと、ずばり「音」であります。かんだ時に「カリッ」という素晴らしい音が響くのだ。ぜひパソコンのマイクに近づいた状態でかみ、快音を参加者に伝えてほしい。

次のページ
「お好み焼き」や「たこやき」缶も