【日本語訳】
ブラックストーンやKKRなど米大手投資ファンドによる保険会社の買収が相次いでいる。企業買収後に価値を高めて、数年後に売却する従来の投資サイクルにとらわれず、長期にわたる保険料収入や資産を得て市場環境に左右されにくい安定的な成長につなげる狙いだ。傘下の保険会社の保険料をテコに事業を拡大してきたウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ流の経営に軸足を移しつつある。
ブラックストーンは7月、保険大手AIGの生命保険・年金事業の9.9%の持ち分を取得すると発表した。同時にAIGの運用資産を最大920億ドル受託。スティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は「AIGの資産運用チャネルの獲得で、新たな成長の段階に入った」と述べ、手数料収入や長期資産の拡大に期待を表明した。

leverage...に注目してみよう!

今回取り上げる単語は、leverage... です。

記事には、 ...which has been expanding its business by leveraging the insurance premiums of the insurance companies under its umbrella.(傘下の保険会社の保険料をテコに事業を拡大してきた...)とありますが、ここでご注目いただきたいのがleveragingという単語です。leverageは日本語でも「レバレッジ」というカタカナでおなじみですが、名詞で「てこの作用」、動詞で「〜をてこに…する」「〜を活用する」という意味で使われています。「てこの作用」とは、価値のあるものに対して、大きくない力を元に、「より効果的に利用する」というニュアンスになります。

また、Leverage には、「自分を有利にするために利用できる力」という意味もあります。例えば、leverage the power of ...で「~の力を利用する」、leverage one’s brain「〜の頭脳を生かす」のように遣われます。

Speak up! 会話での使い方をみていきましょう。

【シチュエーション1】
A: What’s the aim of the new product development?
 新製品開発の狙いはなんですか?
  
B: We want to leverage the data we’ve collected so far to expand the market.
 これまで集めてきたデータをてこに市場を拡大したい。

want to leverage ...で「〜をてこに…したい」「〜を活用したい」という意味で、なんらかの材料を使って目的を達成したいという希望を表します。

【シチュエーション2】
A: Your company seems to be stable despite the current downturn.
 この不況にあっても、君の会社は安定してるよね。
  
B: It’s times like these when we have to leverage our long history.
 こんな時こそ、うちの会社の長い歴史を利用しないとね。

leverage one’s historyで「〜の歴史を生かす」つまりこれまで培ってきたノウハウやコネクションなどを生かして有利に働かせる、という場合に使います。long historyとすることでさらに長い歴史を強調した言い方になります。

【シチュエーション3】
A: Karen’s going to start her own company.
 カレンが会社をはじめるんですって。
  
B: She’s sure to succeed by leveraging her connections with people.
 彼女は人脈をフルに活用して成功するでしょうね。

leverage one’s connection with peopleで「人脈を生かす」という意味になります。

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leverage…ほかにもこんな使い方