ビジュアル解説 パソコン買い替え 注目インテル新CPU

日経PC21

2022/3/22

【記事はこちら】パソコン買い替え インテル最新CPU、性能が大幅向上

図1 Windows 11世代の本命CPUと目されているのが、インテルの第12世代Core(開発コード名:Alder Lake)だ。2種類のコアを搭載するなど内部構造を変えることで従来CPUより大幅な性能向上を実現。さらにDDR5メモリーやPCIe 5.0などの次世代テクノロジーをサポートしている点が特徴だ。第12世代Coreを搭載するデスクトップパソコンは、マウスコンピューターなどのメーカーからすでに発売されている
図2 第12世代Coreが前世代までと大きく異なるのは、性能を重視した「P(パフォーマンス)コア」と電力効率を重視した「E(エフィシェント)コア」の2種類のコアを搭載するハイブリッド・アーキテクチャーが採用されている点。OSが2種類のコアに効率良く作業を振り分けられるよう支援する「Thread Director(スレッド・ディレクター)」という機能が搭載されており、Windows 11との組み合わせで最大限の性能が発揮される(資料:インテル)
図3 Pコアは従来のCoreシリーズに搭載されていたCove系コアの最新モデル「Golden Cove」、Eコアは従来のAtomシリーズに搭載されていたmont系コアの「Gracemont」。シングルスレッド処理の同一周波数動作での性能を比較すると、第10世代Core(Comet Lake-S)のSunny Coveコアに対し、Pコアが28%、Eコアが1%勝るという。電力効率重視とはいえEコアの性能も十分高い(資料:インテル)
図4 インテルの現行CPUのまとめ。デスクトップパソコン向け、ノートパソコン向けともに世代が新しいほど高性能だ。世代は、プロセッサーナンバーの冒頭2桁の数字で判別可能。例えばCore i9-12900Kであれば、先頭の2桁が「12」なので第12世代だ
図5 AMD のRyzenは、4000シリーズ、5000シリーズ、6000シリーズに分かれる。数字が大きいほど世代が新しく高性能だ。シリーズはプロセッサーナンバーで確認できる。デスクトップ向けで4000Gのように末尾にGが付くものはGPUを内蔵したシリーズ。ノート向けは全シリーズでGPUを内蔵する
図6 「CINEBENCH R23」でデスクトップパソコン向けCPUの演算性能を比較した結果。第12世代の最上位Core i9-12900K(16コア/24スレッド)は、シングルコアの性能が前世代の最上位Core i9-11900K(8コア/16スレッド)よりも大きく向上している。そのため、コア数が増えていることもあり、マルチコア性能は格段の差だ。前世代では後じんを拝していたAMDのRyzenに対しても、シングルコア性能、マルチコア性能ともに大きく上回っている
図7 実アプリを動作させてシステム全体の性能を計測する「PCMark 10」のテスト結果。「Essentials」はアプリケーションの起動速度やウェブブラウジング関連の処理性能を、「Productivity」は表計算アプリやワープロアプリの処理性能を計測したスコアだ。また、「Digital ContentCreation」は写真や動画編集、3Dレンダリングなどデジタルコンテンツ制作に関わる作業の処理性能を、「Gaming」はゲーム関連の処理性能を計測した数値だ。全体的にCorei9-12900Kが高い性能を示しているが、コア数/スレッド数よりもコア自体の性能が強く影響するEssentialsでAMD CPUを大きく上回っている点に注目したい
図8 アクションゲーム「WatchDogs Legion」で実ゲームベースの性能を比較した結果だ。同じグラフィックスボードを使用しているため、スコアの差はCPUによるところが大きくなる。こちらは前世代のCore i9-11900KもAMDのRyzen 9より高いフレームレートを実現しているが、Core i9-12900Kはより高いフレームレートをたたき出している。ゲームにおいてもCore i9-12900Kは抜群の性能を発揮すると見てよい
図9 第12世代Coreのデスクトップパソコン向けCPUの主なラインアップ。コア数や動作周波数の違いのほか、定格の最高を上回る周波数で駆動させる「オーバークロック」対応の可否、内蔵GPU搭載の有無などの違いがある。Core i5以下のオーバークロック非対応モデルはPコアのみの搭載となる。Core i9-12900Kの上位モデルも近く登場する予定だ
図10 ノートパソコン向けの第12世代Coreは、ハイエンドでPBP(ベースクロックで動作する際の消費電力)が45ワットの「H」、高性能パソコン向けでPBPが28ワットの「P」、モバイルパソコン向けでPBPが15ワットまたは9ワットの「U」の3シリーズで展開される。
図11 ノートパソコン向けの第12世代Core主なラインアップは下の表の通り。デスクトップパソコン向けと異なり全モデルがPコアとEコアを搭載する(資料:インテル)
図12 ノートパソコン用の第12世代Coreはクリエーターやゲーマー向けのHシリーズから出荷が始まった。機能的に前世代と異なるのはDDR5メモリーをサポートする点。デスクトップパソコン向けと異なりPCIe 5.0はサポートしない。Thunderbolt 4やWi-Fi 6などサポートするのは従来通り(資料:インテル)
図13 第12世代Coreのノートパソコン向け最上位「Core i9-12900HK」のピーク時の性能は、第11世代の最上位「Core i9-11980HK」を大きく上回り、アップルの「M 1Max」およびAMDの「Ryzen 9 5900HX」をも大きく上回るという(資料:インテル)
図14 グラフは、第12世代のCore i9-12900HKと第11世代のCore i9-11980HKの性能を各種ゲームで比較したもの。ゲーミング性能は最大28%向上しているという(資料:インテル)

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[日経PC21 2022年4月号掲載記事を再構成]