有森裕子 47歳から1人で悩んだ更年期症状

日経Gooday(グッデイ)

今年のゴールデンウィークも終わり、長い人では10連休という大型連休を過ごされた人もいるかもしれません。久しぶりに遠出をしたり、体を動かしてリフレッシュされたりした人も多いのではないでしょうか。梅雨に入るまでのこの期間は、カラッとした走りやすい気候の中、まぶしい新緑が眺められるランニングのベストシーズン。ぜひ楽しんでほしいと思います。

47歳で突然現れた、異常な汗やほてり、イライラ

さて最近、更年期をテーマにしたテレビや雑誌の取材を受けることが多くなりました。更年期とは、女性の場合閉経する前後の5年間、計10年間(40代後半から50代前半)を指すと言われています。女性ホルモンのエストロゲンが徐々に減り、閉経直前に乱高下を繰り返す時期に、異常発汗やイライラ、不安感、不眠などの不調が現れやすくなります。

私自身が異変を感じたのは、47歳のころでした。何もしていないのに体がほてり、場所を問わず脂汗のような大汗が流れて止まらなくなりました。これは、ホットフラッシュと呼ばれる更年期の代表的な症状の1つですが、そのころは原因が分からず、ただただ不安で、不安が募っているときほど体がほてりました。

体だけでなく、精神面にも異変が現れました。ささいなことでイライラしたり、大好きだった整理整頓がテキパキと手際よくできなくなったり、人の話が頭に入らなくなって理解するのに時間がかかったりもしました。人が喜んでいるのに自分は喜べないなど、気分の浮き沈みが極端に不安定になったこともありました。

当時は、更年期という言葉は知っていたものの、それについての情報収集の仕方や対処方法などの知識がなく、今のようにテレビでじっくり取り上げられることもありませんでした。周囲から話を聞くこともなかったので、自分に起こっていることを人にどう説明していいかも分かりません。誰にも打ち明けることなく、2年ほど1人で悶々としていました。

疲れやすく、やる気が起きない自分を、いろいろなことにチャレンジしている周囲の人たちや、五輪という目標に向かって努力していた過去の自分と比較してしまい、「怠けている」「努力をしなくなっている」と自身を卑下することもありました。周囲からはいつも元気なイメージを求められていたので、つらさを表に出すことができず、そのギャップにも悩まされました。

更年期症状の悩みを周囲になかなか打ち明けられない人も多いようです。(写真はイメージ=123RF)
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「この症状は、人間なら誰にでも普通に起こりうること